ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File046】俺たちは兵士だ・・・った【ネタバレ警報】
BHDの時も、アイディード派幹部の密会をデルタとレンジャーがちょっと行ってくら〜≠チて調子で急襲して、チョイチョイって任務完了だぁ・・・て軍上層部は考えていた様子。予想に反して、民兵の反撃で輸送ヘリ(ブラック・ホーク)2機がRPGで撃墜され作戦手順が大きく狂い、しかも雲霞の如く民兵が襲って来て更に台本が狂って、大きな損害(って言っても米軍側の戦死は19名?対するアイディード派民兵の損害は推定1000名)を出すのですが、このWWSでも、作戦の発端はどう見ても北ベトナム人民軍(以下略:NVA)の挑発に乗ってマンマと出撃・・・って具合にしか見えませんね。ムーア中佐と歴戦の右腕プラムリー上級曹長(この人、M16は性に合わんと、最後まで45口径ガバメントを撃ちまくってます)はコレは罠だ≠チて感ずいてましたが、サイゴンの上層部にそんな思惑があった風には描かれてません。ムーア中佐の大隊(約400名)が圧倒的兵力のNVA(推定2000名・・・劇中でNVAの捕虜は4000名って言ってますが・・・)に包囲されて危機的状況「ブロークン・アロー(全面的航空支援要請)」が発令されて初めて慌て始める≠チて具合。いつの世も上層部の前線認識の甘さが、多くの無意味な血を流させるのです。
《検証A》今も昔も地獄の黙示録≠カゃん・・・
フランシス・F・コッポラ監督により制作され軍オタ界にナム戦ブーム$風を巻き起こした「地獄の黙示録」以来、ナム戦を描いた作品に欠かせないのはヒューイ≠フ愛称で兵士たちに親しまれたヘリコプターBELL UH-1 IROQUOIS(アメリカ陸軍の採用ヘリは、アメリカ先住民いわゆるインディアンの部族や酋長の名前が命名されるようですが)ってのは否定出来ません。攻撃にも撤退にも支援にも救援にも補給にも、必ずイザって言う時には空の彼方から爆音響かせて飛んでくるヒューイ≠フ編隊。BHDでは新型ヘリのブラック・ホーク≠ナしたが、デルタやレンジャーの選抜奇襲部隊が出撃するシーンは、どう見ても「地獄の黙示録」のギルゴア中佐指揮の第一騎兵師団の航空騎兵部隊(当時は空軍騎兵≠ネんて意味不明な呼称で呼ばれてましたが?)の出撃シーンです。流石にワルキューレの騎行≠ヘ流れませんでしたが・・・。WWSでもムーア中佐の航空騎兵大隊の出撃シーン及び飛行シーンからは「地獄の黙示録」のイメージが吹っ切れませんでした・・・って俺だけか〜ッ?
《検証B》ドキュメンタリー風ストーリー展開ってば・・・
BHDもWWSも事実がベースの作品です。特にBHDは脚色を極力排してドキュメント風な演出に徹した・・・とドコかで読んだ記憶が・・・途切れる事の無い程の戦闘シーンの連続です。実際にストーリーは時間経過と共に場面が展開して行きます。WWSも同様で、ムーア中佐と従軍記者ギャロウェイ(演じるはSPRの名スナイパージャクソン≠演じたバリー・ペッパー)による原作を元に、イア・ドラン渓谷で4日間に渡って行われた戦闘を時間経過と共に描いています。と言う訳で、両作品とも短期間に行われた激しい戦闘が超〜早いテンポで展開して行きます。
《検証C》とにかく撃ちまくり、爆発しまくり、死にまくり・・・

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06月22日(土)
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