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ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File099】あゝ邦画戦争映画は燃えているか・・・Shall We タンク!【後編】
最近の邦画で観客動員が見込めるのは宮崎アニメか「踊る大捜査線」くらいですが、かつて邦画界華やかなりし時代の最後を代表したのは「人間の証明」「野性の証明」や金田一耕助シリーズ%凾ノ代表される業界の風雲児、角川春樹氏が設立した角川事務所(角川映画)≠ナした。人気文庫を次々と映画化し、金に糸目をつけない大々的な宣伝手法・・・活字と映像の2本柱で業界の活性化を図り「お母さん、僕の麦藁帽子どこに行ったんでしょうね(人間の証明)」等流行語にもなりました。しかし「復活の日」や「セーラー服と機関銃」以降パワーはダウン。後は凋落の一途(原因は社長のワンマン経営と麻薬所持による逮捕・・・現在角川書店は映画部門から撤退)です。『戦国自衛隊(1979)』は、角川映画が最も輝いていた頃の代表作(9作目)。監督は「悪魔が来たりて笛を吹く」の斉籐光正氏。陸上自衛隊が、四百年前の戦国時代(川中島の合戦/1561)にタイムスリップすると言う荒唐無稽な物語は、軍オタ心に熱い興奮を涌かせてくれました。キャッチコピーはSF青春アクション時代劇超大作(?)♂スやら良くわからないところが、一層興味を掻き立てました。今から四半世紀近く前、何かの雑誌に掲載されていた戦国自衛隊映画化決定≠フ記事・・・どこかの自衛隊駐屯地に陳列された戦車(確かM24だった気がする)の前で記念撮影する千葉真一氏の写真付き・・・に胸躍らせた記憶が今でも残っています。因みにこの「戦国自衛隊」は主演兼アクション監督の千葉真一氏の芸能生活20周年記念作品≠ゥつJAC発足10周年記念作品≠セそうです。さてATFが「戦国自衛隊」と出会ったのは、映画以前の1976年・・・秋田書店漫画文庫シリーズで読んだのが最初です。「戦国自衛隊」は半村良氏のSF小説ですが、私は小説より先に漫画で「戦国自衛隊」を知った訳です。漫画版の作者は望月三起也氏のアシスタントを経て漫画家デビューした田辺節雄氏。他に「地球0年」(矢野徹)「滅びの笛」「蒼茫の大地滅ぶ」「滅びの宴」(以上3点西村寿行)等のミリタリー・パニック・サスペンス作品があり、最近では続編『続戦国自衛隊』(世界文化社刊)も発表されてます。

【チャンバラ・コンバットの集大成・・・】

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11月30日(日)
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