ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File061】外伝EHP開設1周年記念《再録》あゝ横須賀は燃えているか・・・!後篇
総監部の建物を横目に帰途につく一行。が、次の瞬間、一行の目には信じられない光景が飛び込んで来た。「あれ、あそこの自衛艦、入港してくるんでは・・・」そう、霞にかすんだ沖合いを航行していた自衛艦(ATFの双眼鏡で確認)が、艦首を序々に一行の方向へと向けて来ているではないか・・・そしてそれを裏付けるかのように、総監部所属?の曳船が沖へと移動し始めた。「これは、ひょっとすると入港・接岸シーンが観られるのではないか?」一行の期待に応えるかのように、だんだんと迫ってくる自衛艦。双眼鏡を覗いていたATFの目に見えたもの・・・「わお、当弦礼じゃ・・・」そう入港艦の右舷には真っ白な三種軍装の乗組員たちの姿が・・・「あれ、艦橋の上に民間人みたいな連中が乗ってる」しかし今日は体験乗艦はないはずでは・・・。そんな間にも、件の艦は一層接近してくる。「とにかく桟橋に戻ってみよう」一行の足は疲れを忘れたかの如くいま来た道のりを戻っていった。そう疲れを知らない子供のように・・・。てっきり接岸するのは「いかづち」の停泊する桟橋(いかづちの反対側は空いていた)だと思っていた一行の想像を大きく裏切り、件の艦は「いかづち」と「しらね」の中間で曳船の援助を受けながら旋回を始める。そう「出船」の体制で接岸しようというのだ。さらに一行を驚かせたのは、桟橋ではなく旗艦「しらね」の右舷に接舷しようとしていたことである。いよいよ接舷体制に入る。出船体制になった為、艦尾の艦名がはっきりと見える。第一護衛隊群第五護衛隊所属「うみぎり」(あさぎり型3550トン)である。もはや後部ヘリ甲板にははっきりと民間人多数の姿が確認できた。唖然として佇む一行の眼前で自衛艦の一大接舷ショーが展開される。担当士官の号令により信号旗が絶えず変り、艦内スピーカーが状況を伝え、曳船が微妙なタイミングで艦体を押していく。やがて二艦の間にロープが渡され、艦体が固定される。そしてタラップが渡され作業終了。この間約20分。民間人の下船が始まる。一行は雑踏を避ける為、感動に後ろ髪を引かれながらも、その場を後にし総監部の営門へと向かう。途中岸壁に埋められた杭の特異な形に一行の足は止まった。「なんか大砲っぽくないですか」そう形は明らかに先込砲の尾部である。それを証明するかのように着火用の火箭口がさび付いた姿を晒していた「きっと明治時代の戦利品かなんかじゃないのかな〜」歴史を物語る遺物が、こんなところにもあるのであった。総監部本部庁舎の屋上には桜三つの海将旗がはためく。「今日は総監が在庁なのか」昔でいえば鎮守府長官ってとこですかねぇ・・・。しばらくして営門に到着。「今、入港してきた艦に乗ってた民間人はなんなんですか?」営門の警備海士に尋ねる「あれはうみぎりの関係者を招待してんですよ」う〜む、やっぱ持つべき者は自衛官の知り合い&肉親かぁー。くそッ乗りて〜なぁ・・・。一挙に重くなった足を引きづりながら、ヴェルニー公園を通って、一行は次なる目的地、そう今回の作戦の引き鉄となった、あの○○○○○へと向かうのであった・・・。
G魚藍亭209(元祖海軍カレー大試食会)
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10月09日(水)
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