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ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File052】あゝ邦画戦争映画は燃えているか・・・独立二等兵やくざ、あゝ激動の大日本連合艦隊燃ゆ編
【主な邦画作品】そよかぜ、はたちの青春、こころ月の如く、酔いどれ天使、王将
A1950年〜1965年
朝鮮戦争特需と戦後復興の浪に乗って、娯楽としての映画産業の発展に便乗し多くの戦争映画が製作された。中でもチャンバラ・コンバット≠ニ呼ばれる(自称)アクション&コメディ&軍隊風刺テイスト満載の娯楽性の高い作品群は、シリーズ物を含め多くの作品が制作された。
【主な戦争映画】日本戦没学生の手記きけ、わだつみの声、真空地帯、雲流るる果てに、太平洋の鷲、潜水艦ろ号未だ浮上せず、人間魚雷回天、二等兵物語シリーズ、軍神山本元帥と連合艦隊、人間魚雷出撃す、明治天皇と日露大戦争、あゝ軍艦旗シリーズ、人間の條件シリーズ、潜水艦イ-57降伏せず、独立愚連隊、海軍兵学校物語あゝ江田島、あゝ特別攻撃隊、太平洋戦争謎の戦艦陸奥、太平洋の嵐、殴り込み艦隊、独立愚連隊西へ、五人の突撃隊、南の島に雪が降る、どぶ鼠作戦、零戦黒雲一家、やま猫作戦、太平洋の翼、俺は地獄の部隊長、青島要塞爆撃命令、独立機関銃隊未だ射撃中、のら犬作戦、駆逐艦雪風、明治大帝御一代記、兵隊やくざシリーズ、太平洋奇跡の作戦キスカ、あゝ零戦、血と砂
【主な邦画作品】カルメン故郷に帰る、羅生門、源氏物語、西鶴一代女、生きる、三等重役、雨月物語、君の名は、次郎長三国志、東京物語、地獄門、七人の侍、金色夜叉、ゴジラ、時代劇ブーム、笛吹童子、紅孔雀、夫婦善哉、太陽の季節、狂った果実、処刑の部屋、楢山節考、東京物語、隠し砦の三悪人、嵐を呼ぶ男、幕末太陽伝、黒い河、陽の当たる坂道、駅前シリーズ、炎上、無法松の一生、武士道残酷物語、青春残酷物語、日本の夜と霧、渡り鳥シリーズ、流れ者シリーズ、飼育、悪名シリーズ、若大将シリーズ、無責任シリーズ、座頭市シリーズ、人生劇場シリーズ、眠狂四郎シリーズ、馬鹿まるだし、日本侠客伝シリーズ
B1966年〜1979年
ベトナム戦争、安保闘争や学園紛争、過激派闘争の影響による太平洋戦争・軍国史観の変貌、テレビの普及や娯楽の多様化、石油ショック等の影響による生活体系の変化に影響された日本映画界内部の思想変革により、70年代に入ると戦争映画の製作本数が減少、また内容も反戦、特攻批判等が中心となり、テーマの非常に濃いい作品へと移行して行く。
【主な戦争映画】ゼロファイター大空戦、逃亡列車、あゝ同期の桜、日本のいちばん長い日、人間魚雷あゝ回天特別攻撃隊、あゝ予科練、連合艦隊司令長官山本五十六、あゝひめゆりの塔、肉弾、あゝ海軍、与太郎戦記シリーズ、日本海大海戦、あゝ陸軍隼戦闘隊、花の特攻隊あゝ戦友よ、戦争と人間シリーズ、激動の昭和史沖縄決戦、陸軍落語兵、海兵四号生徒、軍旗はためく下に、あゝ決戦航空隊、大空のサムライ、八甲田山、東京大空襲ガラスのうさぎ、英霊たちの応援歌最後の早慶戦、戦国自衛隊
【主な邦画作品】けんかえれじい、日本春歌考、博ち打シリーズ、絞死刑、黒部の太陽、緋牡丹博徒シリーズ、風林火山、橋のない川、男はつらいよシリーズ、待ち伏せ、野良猫ロックシリーズ、子連れ狼シリーズ、仁義なき戦いシリーズ、八月の濡れた砂、ロマンポルノ、日本沈没、青春の蹉跌、竜馬暗殺、金環触、不毛地帯、青春の殺人者、愛のコリーダ、アラスカ物語、伊豆の踊り子、新幹線大爆破、犬神家の一族、人間の証明、柳生一族の陰謀、キタキツネ物語、さらば宇宙戦艦ヤマト愛の戦士たち、限りなく透明に近いブルー、エーゲ海に捧ぐ、幸せの黄色いハンカチ、復讐するは我にあり
C1980年〜1990年
高度成長・バブル期の中、製作される邦画の大半を成人映画と特撮・アニメーション作品が占めるようになる中、日本映画界の総力を挙げた大作路線ブームが起こるが、反戦・平和というテーマ主体路線は変わらず、映画本来の持つ娯楽性表現の低い作品が大半を占める。
【主な戦争映画】二百三高地、連合艦隊、ひめゆりの塔、大日本帝国、戦場のメリークリスマス、日本海大海戦海ゆかば、零戦燃ゆ、ボクちゃんの戦場、海と毒薬、ゆきゆきて神軍、さくら隊散る、TOMORROW=明日、黒い雨、2/26
【主な邦画作品】影武者、ツィゴイネルワイゼン、水のないプール、ビリィ・ザ・キッド新しい夜明け、家族ゲーム、ジャズ大名、セーラー服と機関銃
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08月09日(金)
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