ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
[455595hit]

■【File050】記念連続ドラマ最終夜「プライベート・ライアンとノルマンディーの空」
ライアン二等兵を無事見つけ、早いとこ、こんなヤバイ状況とはおさらば≠オたいミラー大尉・・・もう武装親衛隊の連中は101空挺の連中の防衛拠点アラモ≠ワで迫っている。この教会前の広場にも流れ弾が飛んできて非常に危険だ・・・。ミラー大尉はショック状態のライアン二等兵とヘンダーソン伍長に事の顛末を説明した・・・「と、言う訳でヘンダーソン伍長、人手不足で申し訳ないが命令は命令だ・・・」と、ショック状態で俯いていた、ライアン二等兵が負傷した右脚を庇うように立ち上がり「僕は厭です・・・仲間を残して一人帰る訳には行きません・・・」傍らで聞いていたライベンが、進み出るとライアン二等兵の胸座を掴み叫んだ「バカヤロー、お前を探す為に仲間が死んでるんだぞ」「おかしいじゃないか、自分には分かりません。どうして僕だけが帰れるんですか・・・?みんな命がけで戦ってるのに・・・」ミラー大尉が困惑した表情で言った「お袋さんに何て言う・・・4人目の息子の戦死を伝える時に」「母には、戦場で絆を結んだ兄弟たち≠ニ運命を共にする、と伝えて下さい。母は分かってくれます」ライアン二等兵は苦しい表情で言うと、負傷した脚の痛みでその場に倒れた・・・そこへ娘、エディットが駆け寄るとライアン二等兵を抱きかかえ、涙に潤んだ眼で周囲の男達を睨み付けた・・・。銃声は益々近づいて来た。空挺隊員たちの守備陣地は徐々に包囲されつつあった・・・その時、ジャクソンが教会の鐘楼の上から合図を遣した「歩兵・・・30名・・・西側から迂回してくる・・・」BARに弾倉を装填しながら、ライベンが言った「中隊長、急がないとヤバイっすよ・・・」ミラー大尉は暫し考えていたが「しょうがないヘンダーソン伍長、部下に撤退の準備をさせろ。橋は貴重だが、今ドイツ軍に渡す訳にはいかん。ライベン、橋の爆破の準備は出来たか?・・・爆薬を確認しろ・・・30分で作戦発動だ・・・」

chap.18アラモの砦
事態は切迫していた。武装親衛隊を指揮するフォン・ディーペルSS少佐の怒りと焦りは頂点に達し・・・「くそッ(ヌル・アハト・フフツェーン=08/15)」口癖・・・部下たちを怒鳴りつけると一挙に攻勢に出た・・・。もはやアラモ≠フ弾薬も切れ、101空挺隊員たちが教会の広場まで後退して来る。それを追って武装親衛隊員たちの姿が広場の反対側に現れた・・・途端に広場は銃弾飛び交う戦場となる・・・。「応戦しろ〜ッ」ミラー大尉は叫び武装ジープに飛び乗ると50口径機銃をぶっ放した・・・「ライベン、ライアンとその娘を連れて非難しろ・・・ガフィ軍曹はどこだ・・・」ガフィ軍曹等戦車兵たちはお宝≠探して町じゅうに散らばっていた・・・「くそッ、何してやがるんだ・・・あいつら」
武装親衛隊員を率いたフォン・ディーペルSS少佐は、広場に到着して驚いた・・・。「くそッ(ヌル・アハト・フフツェーン=08/15)なんだ!米軍の戦車がいるぞ・・・まずい、大佐殿に報告するんだ・・・」傍らの無線兵に命令する。報告はすぐさま食事中のヘスラー大佐に伝えられた・・・「何だと・・・米軍の戦車が・・・」ヘスラー大佐の眼が途端に輝き出す・・・「これだから戦争は止められない・・・」ヘスラー大佐はナプキンで口の周りを拭きコンラート伍長の注いだワインを一気に飲み干した・・・。

[5]続きを読む

07月22日(月)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る