ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
[455599hit]

■【File046】俺たちは兵士だ・・・った【ネタバレ警報】
この映画の構成は前半が基地での訓練シーン・・・戦史上最初のヘリコプターによる空中機動部隊運用・・・いわゆるヘリボーン≠ニいう新しい戦術を実施する部隊として、戦争映画でよくある兵隊たちをシゴくというシーンよりも、小隊長や中隊長たち下級前線指揮官たちに、隊長ムーア中佐が前線での理想的指揮官像を徹底的に叩き込むって感じです。「指揮官は率先して先頭に立て」「常に部下に接しろ」ってな訳。ムーア中佐自身がモロ理想的前線指揮官像で描かれている(ムーア中佐は実在の人物で、この映画の原作者でもある。最後階級中将で退役)ので、その辺が強調されているのでしょうか・・・それに将校たちの精神面・・・家庭を守る妻たちの姿・・・同じ部隊に所属する将校の妻たちが、ムーア中佐夫人を中心に結束・・・助け合っていくって様子。海軍モノでは何度か観たシチュエーションですが、陸軍ものでは初めてですな。よってなんか新鮮でした・・・この辺は後半の物語に重要な意味を持って来るのですが・・・。1965年11月、時の米国大統領ジョンソンの決定により、ベトナムへの米軍の本格的軍事介入(それ以前は軍事顧問団という扱い)が始まり、その第一陣としてムーア中佐率いる第一騎兵師団第七航空騎兵連隊第一大隊(この部隊番号が実は対先住民戦のヒーロー第七騎兵隊のカスター中佐(南北戦争時の戦時特例昇進で少将)の悲劇に通じているそうです)他が派遣されます。その出陣式?でのムーア中佐の訓示部下は一人残らず連れて還る(生死は別として)・・・私は戦場に最初に降り立ち、最後に離れる≠ヘ将に理想的前線指揮官像≠ナす・・・なんか事前に知り得た映画の内容情報からは、いやにキレイ事言ってる戦争映画だな≠ネんて思っていたのですよ。とにかく、例のNY同時多発テロの後、アフガニスタン侵攻の最中に制作されていただけあって、そっちの色が強いのはしょうがないんですが・・・(最後の場面で、戦場に翻るミニ星条旗がモロ象徴してます)なんでも大統領直々に愛国心を煽る映画をどんどん作りなさいってお言葉があったらしいです?おかげで反戦色が強い?ニコラス・ケイジ主演の「ウィンド・トーカーズ」は公開が伸ばされてしまったとか・・・(ホントか?)

【ちょっと待ってよ・・・ナム版ブラック・ホーク・ダウン?】
さて、ココからはネタバレ*檮レです。この映画の後半部は戦争映画ファンお待ちかねの超ドンパチシーン≠フ連続です。私ATFが過去観たナム戦モノ$争映画の中でも、これほど戦闘シーンのテンポが早い作品は初めてです。激しい戦闘シーンは色々ありましたが・・・ね。1965年11月14日から17日までの4日間の戦闘を描いているのですが、物語の展開・・・そのアップテンポなストーリーってば、どっかで観た記憶が・・・そんな昔じゃないな〜ッ・・・って言うかモロ「ブラック・ホーク・ダウン(以下略:BHD)」じゃん・・・コレって?
え〜ッ、この「ワンス・アンド・フォーエバー(以下原題略:WWS)」の一体ドコがBHD?じゃ〜ッて・・・そんじゃ箇条書きで検証して見ましょう・・・かね。
《検証@》上層部のお気楽作戦だろ・・・

[5]続きを読む

06月22日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る