ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File039】戦車、軍用機って来たら、やっぱ軍艦でしょ・・・邦画編
思い起こすと軍艦同士≠ナ派手に大砲ぶっ放す映画で、現在ビデオやDVDで観ることができる作品って意外と少ないんですよ。まあ元来海戦メインの戦争映画自体が少ないせいですかねぇ。太平洋戦域はどうしても航空機や空母メインだし、大西洋は輸送船団と独Uボートの戦いが主なので、仕方ないんですが、その少ない作品の中で軍艦同士の激突を堪能出来る作品のひとつが、この「日本海大海戦」です。時代は第一次世界大戦より、さらに10年も前に行われた日露戦争の真最中。旅順要塞に立て篭もったステッセル中将指揮下の露帝国陸軍と旅順艦隊を救援する為?に露皇帝ニコライ2世の命により、遥々数千キロの航程をやって来るロジェストベンスキー中将麾下の露バルチック大艦隊・・・迎え撃つのは日本海軍の父、山本権兵衛≠して「運の強い男でごわす」と言わしめた、帝国海軍が誇る名提督東郷平八郎麾下の連合艦隊の艦艟たち・・・。通報艦信濃丸の発信した歴史に残る電文「敵艦見ゆ」や東郷平八郎の歴史に残る訓辞「皇国の興廃、この一戦にあり・・・」や敵前艦隊一斉回頭命令・・・いわゆる東郷ターン≠ネど色々と見所の多い戦いを描いた作品な訳です。東郷提督を演じるは世界の三船≠アと三船敏郎。海戦シーンは流石に日本映画界が誇るミニチュア特撮ですが、発砲シーンなど良く出来ています。特に発砲した瞬間に、使用していた火薬の材質のせいで黒煙に包まれてしまい、一瞬敵を照準出来なくなる露戦艦など、良く再現されていました。東郷司令長官の旗艦三笠≠フシーンは横須賀の岸壁に保存されている実物の三笠≠ェ使用されています。実は昨年の秋(NYテロが発生する直前)に、COIの野外OFF会という事で、常連の方々と一緒に一日掛かりで、横須賀方面の自衛隊関連施設や戦跡を見て回りました。まあその道の達人ばかりですのでガイド要らず(笑)のツアーでした。その時、当然の如く、記念館「三笠」も見て来たのですが、やっぱ実際に戦火をくぐった艦ってのは趣きが深いですな〜。戦後の興廃と鋼材不足の為に上部構造物は殆んど撤去された為、ほとんど復元されたレプリカ構造物ですが、艦橋トップに立つと自分が東郷長官になったつもり・・・にはなれませんでしたが、エッ、こんなに狭いの、てな具合でした。良く見られる絵画に描かれた「三笠の艦橋で指揮を執る東郷長官」がありますが、あれでは広々と見えるんですがねぇ・・・。あと猫の額ほどの全部甲板とか・・・以外とこじんまりした艦体に驚いたものです。それでも明治の人たちにとっては充分デカかったんですかねぇ。館内見学の最後に、館内の講堂(前部砲塔の下部)で放映していたのが、この「日本海大海戦1969」の続編(焼き直しか?)「日本海大海戦 海ゆかば1983」のダイジェスト版なのでした・・・。観てる場所が場所なので、海戦シーンの感動が、やっぱ一味違うのでした・・・。レーダーやミサイルで武装した現在の戦闘艦では見られない古き良き時代の軍艦≠ェ描かれた作品です。

【太平洋奇跡の作戦 キスカ】

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04月30日(火)
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