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ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File038】記念空軍▼・・戦う翼たちの未来:最終章
前述のCAF∴ネ外にも多くの機体が、世界中の個人・法人・公的機関によって所有・保存されているのですが、何処もが非常に大きな問題・・・戦後60年近く経って機体の整備・維持が非常に困難になって来ている・・・を抱えています。動かさず陳列しているだけならまだしも、実際に飛行させようとするには、幾ら整備しても機体や部品の金属疲労や腐食、磨耗を無視する事は出来ません。部品をひとつずつ規格通りに再生したりすると、莫大なコストがかかります。飛行可能な機体が序々に減少しつつあるって事実が大きく圧し掛かっているのです・・・(悲)可能な限り原型に近い形で機体を復元、例え異なる発動機を搭載しても飛行可能なレプリカ≠追求して、実際に飛行させ臨場感を引き出すか・・・或いは目覚しく進歩した高性能コンピューターを駆使して、今や髪の毛の一本、皺の一筋まで表現可能なCGによって、画面の中だけに嘗て欧州や太平洋の空を埋め尽くした翼手竜≠スちの大編隊を創り出すか・・・時代の流れは後者に傾きつつあります。「トラトラトラ!」で真珠湾に襲いかかる零戦、99艦爆、97艦攻の編隊・・・例えAT6テキサン改造のレプリカにしても編隊飛行するシーンは、多くの戦争映画ファン、航空機マニアを唸らせるに外ならないのは言うまでもありません。賛否両論の「パール・ハーバー」ですが、飛行可能機はオリジナル榮エンジン搭載の零戦52型一機と復元された22型二機、「トラトラトラ!」でも使用されたAT6テキサン改造99艦爆と97艦攻が三機ずつ、P-40に至っては後期型ではあるが四機が集められました。しかし、これだけでは大編隊を再現できません。そこでCGを駆使し、真珠湾上空に殺到する雲霞の如き日本軍機が再現された訳ですが、現状での技術の限界なのでしょうか、それとも制作CGスタッフが航空機に無知だったのか・・・一般人は唸らせてもマニア≠フ目には何じゃコレッ≠チて非難轟々な分けです。幾らなんでも、あのごちゃ混ぜ大密集編隊はないだろう・・・≠チて。「スターリングラード(2001)」でロシア軍渡河地点を銃爆撃するスツーカ≠竡s街地を爆撃する双発爆撃機(Ju-88?)「コレリ大尉のマンドリン」に登場するスツーカ%凵A最新の戦争映画に登場する軍用機は、ほとんどCG≠ニなってしまいました・・・。もはや実機の登場する戦争映画は、嘗て大空を支配した翼手竜≠フ如く絶滅≠キる運命にあるのでしょうか?CAF≠竄サの他の現存航空機に頑張ってもらって、少しでも長く飛行可能な機体が温存され、戦争映画へ出演してもらう事を祈るばかりです・・・。

【思い出のシーンを乱舞する戦う翼たち=z
人より多くの戦争映画を観ていると戦う翼たち≠ノ出会う機会は一般人≠フ方々より多い訳ですが、そんなATFの記憶に残る戦う翼たち≠幾つか上げて見ましょう。
【マーフィの戦い】
何と言っても「グラマンJ2Fダック観測機」ですな・・・。水上機って言うよりは飛行艇≠チていった方が良いのかもしれません。一応水陸両用機なんですが、あのフロート一体型の機体で滑走路に着陸する時の操縦士の勇気は想像できません。そう言えば「ロンメル軍団を叩け」の最初に、砂漠の中の滑走路に着陸する飛行艇(グラマンSA16アルバトロス?)のシーンがあったなあ。南米の大河を見様見真似の操縦で、悪戦苦闘しながらマーフィの操縦で何とか離水するシーンは航空映画史上でも屈指の名シーンだと思います。実は原作本に登場するのは英国製雷撃機ソードフィッシュの水上機型です。
【キャッチ22】
戦争映画史上に残る編隊離陸シーン♀マているだけでうっとり≠オてしまいます。B-25がこれほど美しく描かれた作品もないでしょう。B-25といえば「東京上空30秒」ですが、それ以外にも「ハノーバーストリート」に登場するシーンも印象深いですな。「危険な道」でカーク・ダグラスが燃料片道の長距離偵察に出発するシーン。あと「魚雷特急」なんてド・マイナーな作品のラストにも登場します。そうそう「パールハーバー」のドゥーリットルの東京爆撃シーン。空母甲板から発艦するシーンは結構迫力ありました。東京爆撃後、果てしない洋上を飛行するシーンにもうっとり≠ウせられました。
【メンフィス・ベル】

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04月21日(日)
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