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せきねしんいちの観劇&稽古日記
by せきねしんいち
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■富士見丘小学校 6年生を送る会「放課後の卒業式」本番その1
 富士見丘の駅に8時に着いて歩いていたら、ふじみ学級の前原先生と会い、学校までお話しながら歩く。リハーサルが見られなかったとのことで、こんなところがすごいですよ!というところをおしゃべりする。
 昇降口の前で低学年の子ども達に会う。僕の金髪がめずらしいようで、じーっと見ている。この間は、小さな声で「香取慎吾?」と言われた(!)。僕はこの一年、なるたけ、学校にいつもはいない「違う存在」としてここに来ようと心がけてきた。金髪もそうだし、ひげもそう。先生方と一緒になってしまうのは、とてもいいことだとは思うのだけれど、子供たちには、なにかひっかかるものを感じてもらいながら、つきあっていきたかった。「おはようございます」と挨拶して校長室経由、体育館へ。
 元々の舞台の前面に置かれたひな段のへりに蓄光テープを貼っていく。田中さん、里沙ちゃん、それに扉座の研究生の安達さんも来てくれて、一緒になってわたわたと。伊藤さんと篠原さんは照明のチェック。
 昨日の予定では、特活室に集合ということだったのだけれど、照明の入った体育館を見て置いてほしいということで、体育館に集合してもらう。
 8時45分、子ども達がやってくる。客入れの照明になっている体育館を見て、「すごい」「すっげぇ」と声をあげている。よしよし。
 全体の挨拶のあと、それぞれのチームで最終打ち合わせ。大きな問題が2つ。演劇授業チームの男の子が一人、風邪のため欠席。山本健翔さんと篠原さんで代役の相談。そして「未来の友情」チームでは、氷役のヒデキくんが遅刻との連絡があったそう。彼がいないと芝居ができないので、一瞬どきっとするが、きっと来ると信じて待つことに。
 演劇授業チームに舞台を明け渡して、未来の友情チームは、丸くなって打ち合わせ。この期に及んでも、炎役のジュンヤくんに細かい演出のお願いをする。ここ数日、一日毎に違うことを追加でやってもらっている。それにきっちり応えてくれて、どんどんよくなっている彼だからこそのこと。
 最後の場面の歌、「桜道(はなみち)」の背景で桜吹雪が舞台に降る。子ども達は、正面にいる高木先生を見ているのでうしろに降る桜は全く見えない。昨日から、「絶対に見ちゃだめだからね」と言っていたのだけれど、やっぱり見られないのは気の毒なので、この時間に一回降らせて見ることにした。今、見せてあげるから、本番は絶対に振り返らないよと話して。
 伊藤さんの照明をあてて、田中さんが桜吹雪を降らす。すっごいきれい。子供たちのなかから歓声が上がった。よしよし。
 それぞれのチームに分かれて打ち合わせているとき、竜崎役の彼が、「(小道具の)ランドセル忘れた!」と言って、教室に走っていった。子ども達何人かと体育館の外の入口のところで待つ。しばらくして校舎から出てきた彼に「走るのおせーよ」とか言っているようすは、芝居のなかの彼らとこれっぽっちも変わらない。
 彼が戻ったあと、トイレに行きたくなって、外のトイレに入ったら、となりの個室から物音がする。用を済ませて振り返ったら、モップがにゅーっと出てきた。すぐにナオキくんが登場。いたずらされたらしい。「そんなひまあったら、練習する!」と言って出てくる。ナオキくんの出番は、演劇授業の即興劇「エレベーター」のBチーム。このノリならだいじょうぶと思いながら、なんだこの余裕は?と感心する。
 2時間目は下級生による「6年生を送る会」なので、6年生はいったん特活室へ移動して、スタンバイ。でも、まだ打ち合わせをつづける。
 と、ヒデキくんがやってきた。濃い色味のジーンズに同じ色のGジャン。それに白いセーター、光る糸が織り込んであって、とてもきれい。氷っていう役にぴったりだ。見ていたココちゃんが「お、気合い入ってるね」と言った。遅刻してドレスアップって、なんだかすごいなあと、妙におかしくもあり、頼もしくもなってくる。それを受け入れている側のみんなもね。
 ヒデキくんを交えて、最後の打ち合わせ。そして、並んで入場する彼らを残して、講師陣は一足先に体育館へ。「自分がやるよりどきどきする」と篠原さんと言い合う。

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02月24日(金)
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