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せきねしんいちの観劇&稽古日記
by せきねしんいち
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■富士見丘小学校 6年生を送る会「放課後の卒業式」本番その1
初めは、下級生による「6年生を送る会」。この会の最後が、下級生からのお祝いの言葉や出し物のお礼に6年生が披露する演劇、「放課後の卒業式」だ。
去年は盛りだくさんの演目で、クイズなんかがあったりしてとても盛り上がったのだけれど、今年は、6年生の演劇が長いので、とてもシンプルなものになったのだそう。
合奏や合唱、お祝いの言葉などなど、それでもまっすぐに届くものばかり。なかでも、5年生の出し物がおもしろかった。贈る言葉を全部リズムに乗せて歌う。歌詞は6年生にアンケートをとって作ったそうだ。なりたいものに「貿易商」なんてのがあって、一体だれが?と思ったりする。
とてもラップっぽいんだけど、すっごい「日本」なノリが底に流れていて。合いの手の「ある、ある」とか「そう、そう」とか「うん、うん」なんてのも、とってもユニーク。
で、6年生の舞台。本番1回目。僕は、保護者の方が途中入場してくる入口の暗幕を押さえて立っていた。本来のステージからは遠いけれど、フロア全体を使うので、ここからでもよく見える。
それまでの送る会の間は開けていたギャラリーの暗幕を閉めて、客入れの照明に変わる。体育館が急に全然違う空間に変わった。
全員で声を出す目覚まし時計の音で「放課後の卒業式」が始まった。
始まってすぐ気がついたのは、声がよく聞こえることだ。全校生徒が集まったせいで、反響が適度に吸われたのだろう。それに、出演している6年生も実際に伝えたい相手がいることで、格段にやりやすくなったにちがいない。
まずは、本舞台での朝の場面。雪の朝のいくつもの家族の風景。窓を開けて、雪を見る子ども達。親や兄弟とのとても自然なやりとり。
最後にコウヘイくんが「わーい、雪だ、雪だ!」といいながら、舞台を降りて、下手袖まで走る。今日は、ランドセルを振り回して、すごいのり。客席からも笑い声があがった。
あとで、下手袖のピアノの横に照明の卓にいた伊藤さんから聞いたのだけれど、笑いながら、下手に飛び込んで来るコウヘイくんの笑顔は、それは素晴らしかったとのこと。そして、ひっこんだあと、客席の反応を受けてのやった!という、また違った笑顔も、実によかったそうだ。
場面は変わって、教室。「高木先生、学校やめるんだって」という噂をみんなで話している。外では、2人の男子が雪合戦。窓を開けてのやりとり、そして、彼らも教室にやってきてのやりとりが続く。
もともとの台本では、この2人の雪合戦は実際に演じる予定ではなかった。でも、稽古中に2人が自主的に雪合戦を始めて、稽古場が体育館に移ってもそれは継続。ところが、教室でのやりとりが、遊ぶ2人の靴音に微妙に邪魔されてしますことがわかった。どうしたらいいだろうかと、大人たちは話し合った。で、思いついたのが、マットを敷くということ。体育館にあったマットを敷いてその上で雪合戦してもらう。体育用のマットのふかふかしたかんじが、雪の上で遊んでるのに近いかも。何より、音がしないし、色も白い! やってみたら、これはとてもいいアイデアだということがわかった。片付けるときに、いっそ、雪だるまをつくって、丸めてみたらという案も出たのだけれど、マットの裏は滑り止めのゴムがひいてあって、緑だったので却下。
マットを使っての初めての練習のあと、2人が「すっごい疲れた」と言っていたので、「途中で雪だるまつくってみてもいいんじゃない?(マットじゃなくね)」と提案したのだけれど、今日も2人は、最後まできっちり雪合戦をしつづけて、教室にかけこんできた。マットは、スタンバイしている他の場面に出演する子供たちが片付ける。
次の場面は、なんで学校をやめるのかということを高木先生に聞いてきた女子2名が、クラスのみんなに報告。「少し早い卒業式」をしてほしいと言った高木先生のために、「放課後の卒業式」をやろうという話をする。なんで卒業式なのか?という討論がずっと続く。クラスの子たちそれぞれのキャラクターが実におもしろい。
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02月24日(金)
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