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あんた何様?日記
by 名塚元哉
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■民主党のブーメランとマスメディアのダブルスタンダード
最近もテレビの討論番組でさわやかなお顔をお見かけするが、あのときのA議員とは別人のようで、
自分が体験したことが自分でも信じられないときがある。
もちろん、「外せ」と指摘された記者は「外される」ことなく、たくさんの記事を書いた。
しかし、民主党はその後も、前原誠司政調会長(当時)のことを「言うだけ番長」と書いたら、
記者会見から本紙記者を排除した。
別の記者は、菅直人首相(同)の記者会見で挙手しても挙手しても無視され、
ついに質問の機会を与えられなかった。
これはわが社だけが標的になったわけではないが、
松本龍復興担当相(同)が被災地でテレビカメラが回っているにもかかわらず、
「今の最後の言葉はオフレコです。いいですか? 皆さん。
書いたらもうその社は終わりだから」と報道陣を恫喝(どうかつ)したこともあった。
新聞社の社員として、広告料収入がなくなるのも嫌だが、
記者として取材できないことの方が、もっとつらい。
ただ、民主党という政党を担当したことで、「圧力に屈しない」という新聞記者に
最も大事なことを学ばせてもらったと、今ではむしろ感謝している。
民主党には最近、記事以外の私的な発信についても、
記者を「名誉毀損(きそん)だ」と刑事告訴した議員がいる。
新聞記者としてだけでなく、一人の人間としても「圧力に屈するな」と鍛えてくれているのだろうか。
岡田克也代表は記者会見で、自民党の若手議員の発言をつかまえて、
「おごりでしょうね。自分たちに権力があると、メディアを自由に左右できるという、
そういうおごりの結果の発言だと思う」と語った。
私は、4年半前の民主党の「おごりっぷり」は、今の政権の比ではなかったと思っているのだが…。
「電波止めるぞ!」民主党幹部が目の敵にする表現の自由(現代ビジネス 2012年3月13日)
「間違った情報ばかり流すなら、電波を止めてしまうぞ!
政府は電波を止めることができるんだぞ。電波が止まったら、
お前らリストラどころか、給料をもらえず全員クビになるんだ」
いまどき、こんな暴言を吐く政治家がいたとは驚くほかないが、
これは民主党の輿石東幹事長の発言である。
民主党にも報道に圧力を加えようとする発言の数々があったかといって、
自民党の失態が相殺されることはないのですが、
ひとつ思うのは民主党のブーメランが発覚すると
同時にマスメディアのダブルスタンダードも発覚して興味深いということです。
例えば報道圧力の問題にしても、
輿石は当時幹事長で前原氏や松本氏は大臣の立場を利用して報道記者を恫喝したりしているわけです。
ところが今回のようにマスメディア総攻撃で自分たちの立場を守る
まさにこれが集団的自衛権の行使じゃないかと思うほどのことはせず、
ほとんど問題視されませんでした。
だから、自民党だからやること言うことが気にくわないのだけで、
実際は大したことがないという姿勢がよくわかりますよ。
ところで、民主党政権時代に松本氏がテレビカメラや記者の前で
「今の発言はオフレコです。書いたらその社は終わりだからな」と脅した件ですが、
見兼ねた被災地の東北放送が勇気を出して夕方のニュースで流したことで、
発覚し松本氏は辞任に追い込まれたほどの大騒ぎになりましたけれど、
もし東北放送が報道してなければ他の局や新聞社は
沈黙したままだったのだろうかと今更ながら思いました。

06月30日(火)
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