ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■松竹谷清『春の2DAYS』
松竹谷清『春の2DAYS』@渋谷 虎子食堂
虎子食堂で松竹谷清 with エマーソン北村、オリジナルもカヴァーも楽しくてずっとニコニコ。あの声あの笑顔! ごはんもおいしかった〜
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松竹谷清:vo, g
エマーソン北村:key
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久々も久々、ワンマンはお初です。松竹谷清を知ったのは「TOMATOSのヴォーカル」として、窪田晴男プロデュースの『東京的 Vol.1』で初めて歌声を聴いたのでした。30年以上前ではないか。そもそもTOMATOSは東京ソイソースの主宰だった訳で、その頃ワタシは宮崎の高校生。チルドレンならぬ孫(英語ではなんだっけ)リスナーってことになるかな。
『東京的』に収録されていた松竹谷さんの楽曲は、フランク・シナトラのレパートリーでよく知られているスタンダード「知らぬまに心さわぐ(YOU BROUGHT A NEW KIND OF LOVE)」、ルイ・アームストロングの「What a Wonderful World」のカヴァー。ご本人による日本語訳詞、それを唄いあげる突き抜けるような陽性の声は強く印象づけられました。
いつだったか、北海道に移住(というか、帰ったのか)されたという話を聞き、その後の行方を探しそびれていた。webなんてなかった頃に聴いていて、一度疎遠になってしまうと再会は難しくなる。今回の流れで『TOKYO SOY SOURCE 2019』があったことを今になって知り白目になったもんね……webの! 告知は! あっちからは流れてこない!!!(泣)ちなみにこの日のライヴは年明けのTOKYO No.1 SOUL SETのライヴ帰り、クアトロのロビーに置かれていたフライヤーから知ったのでした。やっぱフライヤーってだいじだな! 本屋さんと一緒で、webショップのリコメンドの外に宝石はあるんだよ!!!
てかこのフライヤーすごくかわいいのよねー。公式サイトのギャラリー でシリーズを観ることが出来ます。はー、こんなにあるんだ。ずっと活動を続けていたんだな。再会出来て本当によかった。
『春の2DAYS』は2会場。どっちにしようかなと迷っていたとき、読んでいた西加奈子のエッセイに虎子食堂のことが出てきてビックリ。これも何かの縁かなと渋谷に決定。それにしてもこんなことってあるんですねえ
[image or embed]— kai (@flower-lens.bsky.social) Mar 23, 2025 at 2:53
そのエッセイは『わたしの名店』というアンソロジーに収録されています。やーいいとこだった、雰囲気もごはんも。ライヴなくても行きたいね、渋谷の他のところでライヴやったあととかにも行きたいねとなどと話す。
「じゃっ、始めますかっ」「久しぶりなのっ、できるかなっ?」。ずーーーっと笑顔でギターを弾き、そして唄う。当時よりハスキーになった声。北村さんがソロに入る度「エマーソンっ!」と何度も、何度でも叫ぶ。その間もずーーーっとニコニコ。つられてこっちもずーーーっとニコニコ。ああ、あれ! これ! と曲のことはしっかり憶えていても、タイトルが何だったか出てこないのは加齢です。土曜の夜にシュガーベイブのカヴァー「DOWN TOWN」をやるとは粋! EPOのカヴァーで知った世代です、孫リスナー。これも窪田さんが噛んでるのよね。つくづくワタシの音楽基盤は窪田さんで出来ている。
1stセットと2ndセットの間もハケずにその場でチューニングしたり、北村さんも自ら幕間のBGMかけにDJブースに行ったり、その間もずっとファンと話したりサインしたり。反面演奏中はまとまったMCが殆どなく、歌と演奏をたっぷり聴かせてくれる。終わってみれば休憩込みでも3時間ちょっとと盛り沢山。とても楽しかったので、6月のバンドセットも行こうと決める。ちなみにそのライヴ、下北沢の440でヤヒロトモヒロのバンド公開車庫がゲストなのだが、「404だっけ? それじゃエラーになっちゃうか(笑)、440ね」「こうかいしゃこって何その名前。しゃこって車入れる車庫? 食べるシャコじゃないの?」とかふんわりいってて面白かった。
「同じ音楽で、一緒に、ばらばらに踊ろう」。それを教えてくれたのがこのシーン。素敵な環境で、素敵な音楽を聴ける幸せをじんわり感じました。また会えるのが今から楽しみ。
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03月22日(土)
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