ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
[647681hit]
■『アヌーナ「雪女」の幻想 〜神秘のコーラスと能舞〜』
ケルティック・クリスマス2024 アヌーナ特別公演『アヌーナ「雪女」の幻想 〜神秘のコーラスと能舞〜』@すみだトリフォニーホール 大ホール
ケルティッククリスマス、ANÚNA特別公演『「雪女」の幻想〜神秘のコーラスと能舞』。芸術監督のマイケル・マクグリンさんが「東京はあったかいですね」といってウケてましたが、彼らの歌声と津村禮次郎さんの舞には雪女の(情の)温かさがありました
[image or embed]— kai (@flower-lens.bsky.social) 2024年12月8日 0:55
思い返せば「very hot」といってた。あったかいどころではなく暑いってニュアンスでしたわ。「アイルランドはvery very cold!」ともいってた(笑)。
---
アヌーナ(ANÚNA):vo、cho
津村禮次郎:能舞、東野珠実:笙、柿原光博:太鼓
伊勢英子:『雪女』挿画
---
長年ワールド&ルーツ・ミュージックを日本に紹介してくれている、安心と信頼のプランクトン。こちらの招聘で来日公演を重ねていたアイルランドのコーラスグループであるアヌーナが、mouse on the keysとの楽曲「clarity」を発表したのは2018年のこと。
マナム(M'ANAM)とクレジットされていたのでピンとこなかったのですが、アヌーナのメンバーと知ってビックリ。近年は男声グループのマナム(M'ANAM)、女声グループのシスティア(SYSTIR)としても活動しているのだそうです。
・mouse on the keys『tres』で見せる成熟の新たな美学┃OTOTOY(20180516)
新留 : Anunaというグループのメンバーのひとりがmouse on the keysをすごく好きでメールをくれて。(中略)ロンドン公演のときに、メールをくれたメンバーがアイルランドからわざわざ来てくれたんですよ。そのときにはじめてちゃんと会って話をしたんですね。それでより関係性が近くなったというか。「いずれなにか一緒にやりたいね」という話もしていて。
何者かわからなかったので最初はのオファーは丁重に断ったそうです(笑)。その後もコンタクトを続けてくれたそのメンバー(20241211追記:川浮ウんのツイート見る限りマイケルさんっぽいな?)に感謝したいわ……。
ゲームに疎い故に存じ上げませんでしたが、ゲーム音楽を多く手掛けられている光田康典さんとのコラボレーションも多く、そちらからのファンも多いとのこと。今度来日したらライヴで聴いてみたい〜と思い続けて5年超。やっと! その日が! ケルティック・クリスマスってその年の公演時に翌年の出演者を発表するので、1年前から待ってた! 早割も即買った! 12月の第一土曜日って例年いろんなライヴが重なるので発表早いと助かる!
-----
いつも多彩なプログラムとゲストで、さまざまな企画を提供してくれるプランクトン。東京公演の第二部は能舞との共演(!)。モチーフはアヌーナと同じくアイルランドにルーツを持つ、小泉八雲の『雪女』。津村さんが舞い、東野さんが笙、柿原さんが太鼓を演奏、そしてアヌーナの面々が唄う。ステージ上方には伊勢さんによる挿画が映し出される。挿画はスクリーンではなく、ステージ上に張り巡らされてた白い幕のドレープに映される。白い幕は照明によっても表情を変える。美術幕はOLEOによるもの。素敵なステージアートでした。
上述のように東京は暖かかった。当日はなんとか冬らしい気温になってはいたけど、『雪女』を鑑賞するにはまだぬるいかな、という気持ち。それもあってか、雪女の冷たさではなく温もりに心が寄りました。茂作の命を奪い、巳之吉に口止めをした恐ろしい雪女ではなく、巳之吉とそのこどもたちを愛し、秘密を話した巳之吉の命を奪えず自分が消えていく優しい雪女。アヌーナの歌声にも、面を替えた津村さんの舞にも、恐ろしい寒さではなく寂しい暖かさを感じたのでした。ほろり。
[5]続きを読む
12月07日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る