ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『君の心にRUN-NEW! パール兄弟2024
『君の心にRUN-NEW! パール兄弟2024』@Shibuya CLUB QUATTRO
パール兄弟でした〜 4人セットは1990年以来だそう。あのゴッツいアナログシンセがないのでステージが広く見え、曲の端々にあの音が聴こえない(やっぱ「TRON岬」が顕著)ことにショックを受けつつ、その音に似た音は敢えて入れないと決めたかのような骨太バンドサウンド pic.twitter.com/QPkiVxCXRs— kai ☁️ (@flower_lens) November 27, 2024
昨年も「TRON岬」や「青いキングダム」で、あのシンセの音が聴こえないことに愕然としたのだった。まだ慣れないな。
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サエキけんぞう(vo)
窪田晴男(g、cho)
バカボン鈴木(b、cho)
松永俊弥(drs、cho)
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Guest:
いまみちともたか(g、vo)
鈴木桃子 from COSA NOSTRA(vo)
小田玲子 from COSA NOSTRA(vo)
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再来年のデビュー40周年を渋公で祝うべく、着々と準備を進めているサエキさん。チェキ会を始めたことには驚いたけど、YouTubeチャンネルも開設し、ファンサとプロモーションに抜かりない。ライヴでは段取りもしっかり、MCも進行も考え抜いているのはいつものことで、その分相手の話を流したり強引に片付けたりするのもいつものこと。慣れているこちらは苦笑するばかりなのだが、今回は若干ヒヤヒヤしましたわ。ゲスト相手にそれかい! ひとの話をちゃんと聞け! コンプラ的にも結構ギリギリな言動ありで、サエキさんそういうとこ本当に危うい。渋公で同じこといったら炎上しそうだよと真顔になる。皆さん寛大で有難い話です。
それはともかく、サエキさんって今がいちばん声出てるし安定してますよね。ボイトレの効果が確実に出ている。マイケル・ジャクソンやカート・コバーンを手がけた方が先生だとか。マイケルのことはずっといってたけど、カートもだったのか。てかカートもボイトレしてたんだーという驚きがあった。
YouTubeチャンネルの告知、物販紹介、新曲の紹介とその歌詞の説明、振付指導、ゲストの紹介と告知、そして衣裳+メイク替え。サエキさんにはやることがいっぱいある(笑)。でも今回は、窪田さんのセッティング待ちの場面が多く見られた。一昨年亡くなったパール兄弟の末っ子、ヤッシーこと矢代恒彦の穴は大きい。昨年開催された『ありがとう、ヤッシー』のとき、窪田さんは困り果てているようだった。このときのライヴでは吉田仁郎さんがサポートで入り、音源から抽出したヤッシーの音と共演する場面もあったが、今回はガチで4人(トリオ+ヴォーカル)。バンマスでもある窪田さんはバンドアレンジとともに自分のセッティングもかなり変えたようで、本番数日前に「(当時と)位相が違うんで、それの補正に今ほんっとに時間がかかってて」「なんとか当日迄に間に合わせようと思ってますが」「必死にやっておりますので」なんてこともいっていた。試行錯誤が続いていることが窺えた。
エフェクターを多用しギターの音色をカラフルに、というのはパール兄弟の基本に立ち返ったようでもあるけれど、ヤッシーのいた時間は本当に長く、それを聴いてきたこちらの時間も相応に長い。音の不在により、彼の貢献を思い知らされる。しかしバンドは逆行を拒み、前に進もうとしている。
上手側で観ていたのだが、「色以下」のとき姿が見えなくなったのは座奏していたんだろうか? あれのアルペジオからエフェクター切り替えてカッティングにすぐ入るの、たいへんそうだもんね。「バカヤロウは愛の言葉」のイントロを1オクターブ下げていたのは何故だろう? まだまだ試してみたいことがあるのかもしれない。必死の形相が垣間見えたけれど、演奏はやはり“あの”窪田晴男の音だった。サエキさんに「当日に間に合ったね」といわれた窪田さんは「まだ途中だから。最後迄行けるかわからないから」なんて応えていた。聴き手は出されたものをおいしくいただいたけど、どうだろ、本人は納得いくものが出来たかな。フロアから何度も「ハルヲー!」と野太い声がかかっていたことが印象的。
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11月27日(水)
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