ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■after FdF ft.billy woods & Sam Wilkes Quintet featuring Chris Fishman, Craig Weinrib, Dylan Day, & Thom Gill
after FdF ft.billy woods & Sam Wilkes Quintet featuring Chris Fishman, Craig Weinrib, Dylan Day, & Thom Gill@Shibuya WWW

秋の夜長のafter FdF ft.billy woods & Sam Wilkes Quintet! ハァ〜よかった〜なんかもうよいお年を〜といいたい気分に pic.twitter.com/ZU7jGpK0nq― kai ☁ (@flower_lens) November 7, 2022
皆さんフラッと現れて、ステージ上にリュック置いたりフーディーとかマフラーとか演奏途中にごそごそ脱ぎ着する自然体。音楽と日常が直結していて、お互いが出すどんな音をも聴き逃さず、ふわりと相手の演奏と握手し、ハグしていくようでした。

6月のFESTIVAL FRUEZINHOに続き、一年で二度もサム・ウィルクスを観られるとは!FESTIVAL de FRUEのヘッドライナーとしての来日、都内での公演はないかな〜と指を咥えて様子を窺っていたら、願ったり叶ったりでアフターパーティーが決まりました。しかもWWW。段差がある! 観やすい! 蓋を開けてみればクインテットは全員座奏だったので、WWW Xだったら全然見えなかったに違いない(低身長)。よかった……。

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先手はお初のビリー・ウッズ。リュックとラップトップを持ってぱっと現れ、トラックを次々にかけてキレキレのラップをかます。リハからそんな感じだったので、どこから開演? と戸惑いつつも、なんていうんでしょう、ストリートと地続きのようなその振る舞いにシビれる。

トラックもエクスペリメンタルといおうかアンビエントといおうか、とても個性的で美しい音。ビートは強いけど優しさも感じる。ラップ=語りたいことがまずあって、それにトラックを充てていくという感じで、ループの途中でもブツブツ切って次のトラックに行くこともしばしば。即興だったのかな。

ささっと自分で配線を片付け、ラップトップとリュックを抱えて帰って行った。格好よかった!

本日WWW pic.twitter.com/kr6fC82XvT― manami k (@mkrsa103) November 7, 2022
ロビーにはこんな張り紙が。日本に到着したときから「撮ってもいいけどアップするなら顔を隠してね」とアナウンスされていた。他者を信じるこういうスタンス、いいなーと思いました。

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さて、Sam Wilkes Quintet featuring Chris Fishman, Craig Weinrib, Dylan Day, & Thom Gill。長い。全員の名前を表記するところサムの人柄というか、共演者に対しての誠実さが顕れていていいですね。ルイス・コールやサンダーキャットもそうだけど、featuringをしっかり表記する。このあたりのLAシーンの繋がりを感じさせて好感が持てます。この編成は今回がお初とのこと、サムがバンドリーダーを勤めるのも初めてかな。

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Sam Wilkes(ba)
Chris Fishman (key)
Craig Weinrib (dr)
Dylan Day (gt)
Thom Gill (key+gt)
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不勉強乍ら知っているメンバーは、『One Theme & Subsequent Improvisation』やルイスの最新作『Quality Over Opinion』に参加していたクリス・フィッシュマンのみ。そのクリス、今回moogを現地レンタルするというドキドキハラハラな一件がありSNSで見守っていたのですが、その際パット・メセニーのバンドに参加しているひとだと知る。

Moog One - Polyphonic 16 Voice Synthesizer 貸していただくことができました。大事に使わせていただきます。拡散に協力いただいたみなさまありがとうございました! https://t.co/kyyKeNmc1L pic.twitter.com/TaRMdymN2Y― ᖴᖇᑌE (@FRUE_JP) November 4, 2022
これね。見つかってよかった!

という訳で、皆さん家から来ましたみたいな格好+佇まいで登場です。ドラムのクレイグはリュックからスティック等ごそごそと取り出し、上着を脱ぐとタンクトップ。おっ、いい筋肉。ロン毛だしメタラーのようないでたちです。真顔でセットやフロアをスマホ撮影してました。パワーヒッターかと思いきや、演奏を始めるとこれがまあ繊細なこと。ブラシとスティックを駆使して撫でるようにゴーストノートを鳴らし、いい塩梅でジャストなビートをかます。


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11月07日(月)
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