ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
[647778hit]

■『はやし祭り 2021〜SAVE THE CLASSICS FOR THE NEW ERA番外編〜』Day 2 林正樹 × 徳澤青弦
『はやし祭り 2021〜SAVE THE CLASSICS FOR THE NEW ERA番外編〜』Day 2 林正樹 × 徳澤青弦@渋谷 公園通りクラシックス

『はやし祭り』林正樹×徳澤青弦。昨年5月の公演延期から待ちに待った『Drift』リリースコンサート(といっていいのかな)。ピアノからチェロ、チェロからピアノへ滑らかに交わり離れていくリフレイン、ppからmf迄繊細に響く空間。最後の最後に「Iambic 9 Poetry」、ほろり #公園通りクラシックス pic.twitter.com/sy9ItAXTrM— kai (@flower_lens) November 29, 2021
前回来たときこの場所はジァン・ジァンでしたわ……21年ぶりに山手教会の地下へ降りた。入口変わっててあたふた、間取りが変わって視界が開けててどぎまぎ。

-----
pf:林正樹
vc:徳澤青弦
-----

『SAVE THE CLASSICS FOR THE NEW ERA』は、「ホームとして長い間出演している」公園通りクラシックを守りたい、と林さんが昨年7月から主催しているシリーズ公演。vol.1〜3は無観客のオンライン配信、vol.4は有観客ライヴで開催されました。

・vol.1
・vol.2
・vol.3
・vol.4 林正樹出突っ張りフェス

見ての通りすごいメンツで、林さんの人望と公園通りクラシックスの存続を願うひとたちの思いが窺えますね。今回は“番外編”、文化庁『ARTS for the future!』の採択公演とのこと。申請が通ってよかったよかった。

はやし祭り pic.twitter.com/G88cSqtMj0— 林正樹 (@masaki_pf) November 26, 2021
CM(?)かわいいので転載しちゃう。

この提灯は会場の入口にも灯され、あたたかい光で聴衆を迎えてくれました。入場してカルチャーショック、広ーい! あの柱がない! てか観やすい!(笑)客席と同じフロアにグランドピアノとチェロが置かれています。フロアの隅にもう一台グランドピアノが置かれている。広い(笑)。ドリンクやちょっとしたお菓子が買え、ワイン片手に演奏を楽しんでいるひともいました。いやー、配信で観ていたとはいえ、実際に足を踏み入れると雰囲気の違いにうろたえますね。ジァン・ジァン時代はアンダーグラウンドの香り漂う怪しさが魅力だったけど、公園通りクラシックスは暖色の照明が心地よい、そして地下なのに開放感あふれる空間でした。教会の地下にこんなところが、というギャップもいいですね。

Day 2のこの日は実質『Drift』リリースパーティ。昨年春にスタートした『Drift』ツアーはコロナの影響で二転三転、sonoriumで行われる予定だった東京公演は延期となり、そのままになっていた。徳澤さん曰く「すごくいいホール見つけたって、予約して……」「キャンセルしたときもすごく親身になって相談に乗ってくれた」。「いつかやりたいね」とふたり。ほんと、いつか実現してほしい。

『Drift』のナンバーを中心に、1st Setは林さんと徳澤さんの曲を1〜2曲ごと交互に。音源で何度も聴いていた曲が今ここで、といううれしさに加え、おお、この音初めて気づいた! このフレーズはこういうニュアンスで弾いていたのか! という発見がいくつも。ペダルを踏む音、指と手首の力で弾き出される和音、弓を縦に弾きおろす和音のトレモロ。アコースティックの楽器の生音を、その場にいるひと(聴き手)の気配ごと感じられることは格別の悦びです。そういう意味でも公園通りクラシックスは素晴らしい空間でした。


[5]続きを読む

11月29日(月)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る