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I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■配信の『M』
本日(11/25)は #三島由紀夫 の命日! #東京バレエ団 では今日の18時より三島を題材にしたバレエ #ベジャール 振付「M」の映像配信(有料)を開始します。生の舞台をご覧になった方も、5台の高性能カメラがとらえたフルハイビジョンの映像で新たな発見があるかもしれません♫https://t.co/xopg399gtg ― TheTokyoBallet (@TheTokyoBallet) November 25, 2020

・予告編《有料配信決定!版》

・予告編《舞台PV》


配信初日にまずタブレットで各シーンをザクッと観て、休日にPC画面で全編鑑賞。平日は毎晩好きなシーン、確認したい箇所とクライマックスを観てから眠る日々。時間のある限り、も〜ギリギリのギリ迄観てた。視聴期間は11月30日23:59迄となっていましたが、それを過ぎても(確認した限りでは26時過ぎでも)観られたので、23:59にスタートボタンを押しておけば全編(約100分)観られる時間は確保されていたのかもしれません。海外からも視聴出来るプログラムだったので、時差も考慮されていたのかな。ちなみに配信最終日は、ジョルジュ・ドンの命日でもありました。

ここ、この瞬間! というシーンをしっかり引きで、あるいは寄りで捉えるカメラと編集が見事でした。音の良さにも感動。フルハイヴィジョンで撮っているとのこと、ソフト化あってほしいなあ。フィジカルでそばに置いて繰り返し観たい。今回客席減らしての公演だったし、アーカイヴやソフト販売で多くのひとに観てほしい。バレエ団の収入にもなるし……。

配信は終了していますが、自分用メモを。いくつも気づきがあり、その度に身震いしました。

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■使用曲
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クロード・ドビュッシー「聖セバスチャンの殉教」より“ファンファーレ”:セバスチャンソロ〜イチ、ニ、サン、シのパ・ド・カトル
ヨハン・シュトラウスII世「南国のばら」:鹿鳴館
エリック・サティ「あなたが欲しい」:禁色
リヒャルト・ワーグナー(ピアノ編曲/フランツ・リスト)「トリスタンとイゾルデ」より“愛の死”:楯の会登場〜割腹、前半でも使用
L. ポトラ/D. オリヴィエリ「待ちましょう」〈歌〉ティノ・ロッシ:エンディング
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それ以外は黛敏郎のオリジナル曲。能楽をベースに、オンド・マルトノを使用した幻想的な音も。「あなたが欲しい」と“愛の死”は、“ピアニスト”として出演していた菊池洋子さんによるピアノ生演奏

■映像作品用の演出
・冒頭、呂の声が流れる暗闇に、NBSのウェブマガジンに掲載されていた三島由紀夫の直筆が浮かび上がる──「バレエはただバレエであればよい。雲のやうに美しく、風のやうにさわやかであればよい。人間の姿態の最上の美しい瞬間の羅列であればよい。人間が神の姿に近づく証明であればよい」。
(原稿画像はこちら)
「人間の姿態の最上の美しい瞬間の羅列」。ベジャールのバレエは正にそれに当てはまる。各シーンのタブローの美しさが堪能出来ました
・日本語の歌や台詞も多い作品でしたが、字幕が出たのはシが黒板の文字、「死」を書き終えた瞬間に出た「Death」のみ。「シ」が「死」と同じ発音であること、「IV」の意味もあることが海外の視聴者にどう伝わっただろうと思う反面、説明過多にならずよかったと思います
・エンドロールには「カンパニーと観客の安全と健康を第一に考え感染対策を行ったこと、11月17日現在、カンパニーにも観客にも感染者が出ていないこと」についての詳しい英文メッセージがありました(思わずスクショ撮って熟読してしまった)。これ、記録としても貴重かと
・これを書いているのは、神奈川公演から二週間後。こちらも感染者が出たという話は伝わっていない。無事千秋楽を迎えられてよかった

・演者の表情がアップで観られたこともうれしい。劇場では叶わないことだ。序盤の少年、緊張した面持ちにはこちらもドキドキ。そんな彼の顔つきが、クライマックスが近づくにつれ変わっていく。達観したかのような、覚悟を持ったような顔
・少年と祖母が手を繋ぎ歩く場面も、最初と最後では意味合いが違って感じられる。出発と帰還
・祖母の清らかな所作。伸ばしたその手の先には何があるのか?

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11月30日(月)
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