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I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『君と河をのぼろう パール兄弟 2019』
『君と河をのぼろう パール兄弟 2019』@Shibuya CLUB QUATTRO
9月の海はクラゲの海はやるよね、と思ってたんだけどしょっぱなにニットキャップマン、いとこ同士迄聴けてなんかもー、しかも岡田さんの古希祝いで鏡開きもやってなんかもー、なんかもー、涙出ますよそりゃ #パール兄弟 #鈴木慶一 #岡田徹 pic.twitter.com/PPCrP6lzzZ― kai (@flower_lens) May 16, 2019
終わってみれば三時間超。いんやはやすごいな!
「盆暮れのパール」も今は昔、年イチのパール兄弟です。いやいや、全く活動してなかった時期もあるので有難い。どなたか「パール兄妹の屋号を守り続けてくれたサエキさんに感謝」とツイートされてたけどその通りですね。ひとりのときもパール兄弟と名乗っていたなあ。本当に有難うございます……。
といいつつ、段取り魔のサエキさんはいろいろこれいわなきゃあれやらなきゃと終始あたふたしており、突っ込みたくなる程落ち着きがない。その昔窪田さんが「サエキくんをいじるのは娯楽」といってましたがその通りですね。でもパールのファンじゃないひとから「演奏はすごいのにヴォーカルがねー」とかいわれるとカチンとくる複雑なファン心理。そこがいいんだよ、そこが! サエキさんには他にかえがたい声を持ってるんだからよう! とはいうものの、サエキさんボイトレの効果ちゃんと出てますよね。そりゃあまだ不安定なところありますけど、昔に比べれば全然ねえ。
シュッとしてるといえばまっちゃんがダントツで、まーお素敵。オシャレだし。BPM速い曲を叩くときはルイス・コールにフォームが似ているというのは新しい発見であった。脇をしめてコンパクトに叩くんですね。というか以前はもうちょっと重い音とフォームだったと思いますが、恐ろしく巧いまま演奏も変わっていくのだなと思ったり。バカボンも坊主で節制が習慣づけられているのかやはりシュッとしてて、「快楽の季節」のソロはディストーションかけたかのような歪んだ音でビリビリのソロを披露。これも巧いが天井知らず。スティックは出てこなかったがコントラバスも弾いて(ボウイングもあり)、聴きなじんだパールの楽曲を新たな瑞々しさで聴かせてくれます。能ある鷹は爪を隠す程勿体ぶらないですね! 最高か!
やっぱり日頃のメンテはだいじねとかいってると、窪田さんが椅子用意してて曲ごとに座るのが気になってくる。だ、大丈夫? いや、アコースティックギター弾くときは座奏だからってのはいいんですよ。ちょっと空くとすぐ座るんだよ、譜面かえるときとか。それはいいんだ、演奏以外に頓着ないひとだってのは重々承知で…服装とかもそうだし……でも心配になっちゃうんだよー。足腰だいじ! まだまだお元気で演奏聴かせて! 「ケンタッキーの白い女」を筆頭に切れ味鋭いカッティングはますます研がれております!
さてこの夜のゲストはMOONRIDERSのおふたり、岡田徹さんと鈴木慶一さん。岡田さんプロデュースの『未来はパール』『PEARLTRON』からの楽曲を中心に、岡田さん参加の(!)パールのナンバー、パールのバックによる(!!)MOONRIDERSのナンバーが演奏されました。サエキさんが詞を書いた「9月の海はクラゲの海」は絶対やるよね、あとはどれかななんて思っていたら、岡田さんが登場しての一曲目が「ニットキャップマン」、虚を衝かれてもうから泣く。うええええサエキさんやパールと縁のない曲もやるのねそれはたまらん、ていうかどうしよう、セトリの予想が全くつかなくなったぞ。「ニットキャップマン」大好きなんだよ……矢野顕子さんのカヴァーも何度聴いたことか。ていうか過去形じゃなく今もしょっちゅう聴いてるよ。“いつもつながれてた雑種ドックが 声をからして”のところでいつもダーと泣く。なんならこの言葉を思い返しただけで泣く。ということで今泣いてる(やばい)。「いとこ同士」も、K1さん曰く「リリースしたときのライヴで一回やったきり」という「羊のトライアングル」も聴けて、こんなプレゼント誰が予想したかよ〜素晴らしい夜になるとは思っていたけどよ〜うえええええ(泣いてる)。
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05月16日(木)
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