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by kai
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■『Touch that Sound!』-Day 4 / 中野雅之(BOOM BOOM SATELLITES)トークイベント
『Touch that Sound!』-Day 4 / 中野雅之(BOOM BOOM SATELLITES)トークイベント@御茶ノ水 Rittor Base

『Touch that Sound!』SONY開発の空間音響製品、Sonic Surf VR(SSVR)によるサウンド展。鶏か卵か経緯は憶えてないけど、15年程前SACDの普及とともに5.1chサラウンドvet.のリイシュー結構あったじゃないですか、NIN、ビョーク、DEPECHE MODEとかの。あれが進化したものという印象でした pic.twitter.com/CVmQIM1NHD― kai (@flower_lens) March 18, 2019
vet.ではなくver.ですわね……。

・中野雅之(BOOM BOOM SATELLITES)「untitled #01 -SSVR mix-」
・Cornelius「あなたがいるなら -SSVR mix-」
・evala「See / Sea / She -SSVR mix-」
・Hello, Wendy! + zAk「Katyusha -SSVR mix-」
・清水靖晃「コントラプンクトゥス I -SSVR mix-」 J.S. バッハ「フーガの技法」より

作品5分程なので、30分あれば全作品を体験出来ます。

中野さんのトークイヴェント前に、まずは通しで5作品。暗幕が張られた部屋に入場、中央に丸椅子が何脚かあったかな。それに座って体験してもいいってことだったのだろうが、イヴェント用のものなのか判断つかなかった+イヴェント参加込みで入場してきたひとが多かったためフロアは大混雑、座るどころではなかった。まあ仕方ない。入場順に隊列を組むような形で並び待っていると、暗転して開演。暗闇のなかで聴くので集中出来る。

各作品に入る前、挨拶と解説ナレーションが日英中三言語で流れます。日本語はアーティスト本人による音声。横並びになっている128ch分のスピーカーに各言語が割り振られているので、立ち位置によっては一言語しか聴こえない。最初の中野さんの挨拶、声小さいなあ何か加工してるのかなと思ったんだけど、それは自分が中国語が日本語より大きく聴こえるところに立っていたからでした。仕組みに気付いたひとたちが、パラパラ移動し始める。

VRという特性をよく表していたのは清水さん、システムの可能性を感じたのが中野さんの作品でした。清水さんはSONY社屋のエレベーターホールでSax演奏を録音したものが基になっているのですが、その空間が丸ごと感じられた。会場のはるか上空に天井が感じられ、残響が上へ抜けるように遠ざかる。まさに「何も装着しないVR体験」。一方、中野さんの作品はひとつの楽曲で、BOOM BOOM SATELLITESの新作といえる仕上がり(クレジットは「performed by BOOM BOOM SATELLITES」となっていた!)。Drum'n Bass調のブレイクビーツ、アンビエント調のウワモノの音像がシャープで、ダンストラックとしても楽しめるうえ、このサウンドシステムがクラブやライヴハウスで体験出来たらさぞや……という期待もわく。音が「ここにいる」という感覚が味わえる。ただ、事前に発表されていた「川島道行の声」の効果はあまり感じられず。ああ、今聴こえたかな? ちょっと控えめだな、と思ったのだが……これに関しては後述します。

ツイートした「5.1chの進化形」はCornelius。「サウンド・インスタレーション」という本展の主旨からすると、evalaかな。Hello, Wendy! + zAkは音楽の心地よさが音響で拡張される感覚が楽しめました。

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という訳でトークイヴェントのおぼえがき。記憶で起こしているのでそのままではありません。便宜上話の順序が違う箇所もありますのでご了承ください。明らかな間違い等ありましたらお知らせくださると助かります。取材のカメラも入ってたのでどこかで公開されるといいなー、というかサンレコに載るんじゃないかな? 載るといいなー。

・登壇者(敬称略)
國崎晋:本展のキュレーター。長年サウンド&レコーディング・マガジンの編集長を務められ……つまりこれを出した方ですよ!

ブンブンがアルバム出る度表紙特集組んでくれてた方ですよ!
光藤祐基:ソニーR&Dセンター、Sonic Surf VR(SSVR)開発者
中野雅之:言わずと知れた。来月リリースの自社製品を着ておいででした

國崎さんが司会進行。最初に光藤さんよりシステムの仕組みについての解説がありました。


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03月18日(月)
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