ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『鈴木家の嘘』公開&サウンドトラック発売記念ライブ
明星/Akeboshi 映画『鈴木家の嘘』公開&サウンドトラック発売記念ライブ@六本木Super Deluxe
スーデラにて『鈴木家の嘘』公開&サントラレコ発、和むふりしてスリリングなステージ+トークイヴェントでした。Akeboshiさんの声はあたたかくて深いなあ。 pic.twitter.com/avgyjr8LwF― kai (@flower_lens) December 4, 2018
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明星/Akeboshi:Vo, Key, G
川撫ニ:Drs
佐々木大輔:Tp, Hrn, Fhr, Tin whistle, Perc
酒井絵美:Vn
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トークゲスト
野尻克己(『鈴木家の嘘』監督)
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橋口亮輔監督作品の映画音楽家としても知られているAkeboshiさんの最新作は、橋口組の助監督を務めてきた野口克己初監督作品、『鈴木家の嘘』サウンドトラック。mouse on the keysの川浮ウんも参加しており、この日のライヴにも出演するというので出かけていきました。motkではおなじみ、佐々木さんも一緒です。Akeboshiさんの声を実際に聴くのはmotk『the flowers of romance』release tour以来、ご本人のライヴには初めて行きました。
ふわっと出てきてふわっと話し、ときどき話して笑わせて、ふわっと帰っていく。地声からもう倍音鳴ってますみたいな深い声。あたたかく、厚みがあるのに軽やかな声。なんて不思議な声。いやー、すごいな。ピアノとギターのリフからみるみる風景が拡がっていく。色が滲んで姿を変える水彩画のよう。
「ジャズでもやりますか」。サウンドトラックから、ということでインストも数曲。『ぐるりのこと。』『恋人たち』の曲もやってくれました。川浮ウんのカウントから、音源とはまた違うアレンジ(と思われる)の演奏が始まる。スティックとブラシの使い分け、マットを敷いてミュートするスネアの音色、そしてハイハットの使い方。いやー左足の妙技がよく見えたワー。思えば(というかポンチさんから指摘されてあっそうかと思う。気づけよ)川浮ウんのドラムセットって、motkでは下手、nine days wonderでは中央に位置しているので、上手側から演奏を観る機会ってなかなかないんですよね。キックとハイハットペダル、下半身だけでこんなに多彩なリズムが出せるのだなあ。そこへあの手数の多い上半身ですよ。フィルが! すごく繊細! 音量はフルパワー時の半分以下だったと思いますが、その分テクニカルな面を満喫出来ました。やっぱすごいなー。細やかな手仕事とおちつきのない下半身(というと語弊がありそうだが・笑)、素晴らしい……。ついでに普段着ぽい格好で演奏することもあまりないので貴重であった。まあ、普段着もほぼ黒で揃えてたがな。靴はadidasでした、ってこれはmotkのときもそうだったわ。
佐々木さんはティン・ホイッスルからスタートし、金管三種にクラベス等のパーカッション、エレピも一曲やって大忙し。「頼んだ訳じゃないんですけど、あれもやれますよ、これもやれますよ、こないだ新しいこれ買ったんですけどいい感じですよ、っていってくれるから。こちらもついつい……」とAkeboshiさん。この日の楽器は総重量約15kg、全部持って電車できたそうです、ヒィ。
中盤、ハンディカメラを持った怪しげな男性がするりとステージ脇に。記録用の映像を撮るのかな? と思っていたら「僕のマネジャー、田中くんです」。高校の後輩だそうで、ひとしきりいじられる。本人はやく演奏に入ってほしそうにもじもじしてる。「はやく始めてほしい?」と訊いておいてそこからまたひとしきり喋るAkeboshiさん、いじわるか(笑)。しかし「じゃ、五分後よろしく、」とようやく演奏が始まった五分後、田中くんの役割に驚かされることになりました。
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12月04日(火)
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