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I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■Tera Melos / LITE Japan Tour 2018
Tera Melos / LITE Japan Tour 2018@TSUTAYA O-WEST

ツアー前半はLITEとまわります。初日の今日はNENGUも参加。NENGUは重戦車、LITEはブルーインパルス、Tera Melosは深海をビュンビュン泳ぐ蛸のようであった。

NENGUは初見。トリオ編成、下手側にセッティングされたDrsに対し、上手側からBとGが迎え撃つかたち。よってフロアを向きません(笑)。強烈なブラストビートにBとGがガンガン乗っかっていく。Gの子が細身のアダム・ドライバーみたいな風貌で、イタコのようになって弾いてます。こーれーがー格好いい! スピードがあるのに重みもある、ブラストやるならこんぐらい叩いてほしい! と胸躍る。このときは後ろにいたのでセッティングが見えなかったんだけどサンプラーも使ってたのかな、Gが実に多彩な音を出してくる。そのうえリズムが立っており、ブレイクの抜きがあまりにも自在なので、同じBPM(だと思われる)のに車のドリフティングのようにスピードが切り替わるので真剣に聴くと酔う(笑)。音でのなぎ倒しっぷりが素晴らしく、演奏のあとはステージ焼け野原、ぺんぺん草も生えませんよってな勢いです。

MCはBの子。Tera MelosもLITEも学生の頃から聴いてたんで〜とかいいだしてヒィとなる。この界隈はフォロワー間の風通しがいいなあ。最後に誰でも知ってるあの曲をやります、と始めたがリズムの脱臼っぷりがすごくて全くわからん、やがてゲーム音楽のような脱力ピコピコ音から浮かびあがったのはなんと「威風堂々」のメロディでした。笑いとともに歓声があがる、いやーこの攻撃性溢れるユーモア! お見事でした。

二番手LITE、転換時に前に入れて以降は上手側二列目で観る。全体的にこの日は音がデカく、スピーカー前にいたもんで途中迄中音がとれず四苦八苦。Drsがあんまり聴こえなかったのね…せっかくこの日山本さんの36歳のお誕生日だったというのに残念なことであった。でも途中からは聴こえるようになってホッとした〜。というわけで突然祝われた山本さん、楠本さんにマイクを所望しアニメ声で挨拶しておりました、かわゆ〜。てか先日の『HINA-MATSURI』のときのフォローといい楠本さんはいいお兄さんだねえ。実際誰がいちばん歳上かは知らないが。

短期間でのライヴが続くのでセットリストも全部変えるとのことで(よくやってるけどなにげにすごいよね)、「Ghost Dance」「Warp」とビシビシキメる。井澤さん(下記instagram参照)曰く「ソリッドに攻めた」。シンクロし疾走するリフがあるきっかけで和声になり、そして一糸乱れぬリズムで進む。軌跡を残して音が分かれ、やがてまた同じ軌道へ戻ってくる。まさにブルーインパルス、一歩間違えば大事故だがLITEは事故は起こさない、と信じてしまいそうになる。実際トラブルが起こってもカヴァーできるスキル、度胸、そして鉄壁のアンサンブルを持っている。鉄板「Bond」では大歓声、ラスト「Phantasia」は一心不乱に高みへ昇っていく轟音カッティングと高速リフで大団円。親和性のあるメンツ揃いのこともあって観客の反応もとてもよかった。

Tera Melos,LITE,Nengu@渋谷O-West!最高な形で初日スタートできましたれテラちゃんも年貢も最高だったんで、LITEはソリッドに攻めました。明日は名古屋!雪大丈夫かなぁ。 photo by @saru_0305 Jun Izawaさん(@bass138)がシェアした投稿 - 1月 24, 2018 at 6:52午前 PST
や〜いい写真!

さてTera Melos! 八年程前にマイク・ワットがらみで知ったんだけどライヴを観たのは初めて。当時はこのアー写のイメージが強く、ノイバウテンの『半分人間』のアートワークを思い出す…だいたいの本数が決まっているイメージの指とか歯をズラ〜ッと並べられたときの気持ち悪さな……などと思っていたら音は全然違っていたのだった。それこそマイク・ワットやLITEが招聘していたAdebisi Shank(大好きだった〜!)ばりの変態(敢えてこういう)マスロック。そして実際ライヴを観て、改めてその思いを強くする。twitterでどなたかが「バカかっこいい」と書いていて膝をバンバン叩いたわ。ヒーと笑い、ヒーと戦慄するの繰り返し。


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01月24日(水)
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