ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■Joan of Arc 20 Years Anniversary Japan Tour
7e.p. presents Joan of Arc 20 Years Anniversary Japan Tour@TSUTAYA O-nest

対バンはmouse on the keys、こちらは十周年(十年目?)。二十年選手でもヘンテコに瑞々しいJoan of Arc、十年選手でも生きがいいmouse on the keys。数々のインディーバンドを紹介し続けてきたnest二十周年記念公演でもあります。みんなおめでとうおめでとう、そしてありがとう〜。楽しゅうございました!

先攻はmotk。ホーンゲストなしの三人編成でしたが、川崎さん側のステージ袖にマニピュレータらしき方が。「Reflexion」とか、楽曲によってsxやtpのソロが入るパートが三人だとちょっとさびしくなっちゃうんですね。リズムに変化をつけることで対応してはいるものの、基本的にその部分はリフになる。ホーン入りを聴き慣れているとちょっと我に返るのです。今回はマニピュレータがその部分に音を入れていた。ホーンのフレーズそのままではないのでいいアクセントになってました。VJも兼ねてたかも。そういえば先日のUNITも今回も、川崎さんが演奏前にイヤフォン装着してノートPC操作する場面がところどころあったけど、あれは何なんだろう。シンセとして使っているようには見えなかったが……イヤフォンも演奏始まると外してたので、モニターでは使ってなかったと思う。だいたいあの演奏でイヤーモニターもなかろう。

ほぼ二列目だったので、間近で演奏を観られた。そもそも毎回なんであんまり見えないんだっけ? と思っていたのだがあれだ、座奏だからだ。JOA観てたときさっきよりやたら視界いいなあ、なんでだ…と思って今更乍ら気付いた。三人とも座ってるから低いんだわ(笑)。スタンディングだとフロアに傾斜がかかってないし、ちょっと後ろになるとなかなか見えないわね……。今回は三人の手元や表情をじっくり観られてよかったなー、清田さんの眉がだんだん減ってきているようなってヘンなとこ迄気付いたなー。まあそれはともかくエラい迫力でした。音圧もすごかったし。タイトなドラミングでずれていくスネア、ゆるむシンバルのナットを川崎さんが曲間に、演奏し乍らなおす。あれだけ叩けばねえ、そりゃねえ。清田さんが単音弾くときの指は、ねこが獲物を爪でひっかけるような仕草だね。ねずみバンドなのに(笑)。あとどの曲だったかワンフレーズずらして本編に入ったやつがあったなあ、セッティングし乍ら叩いていた川崎さんの拍が動いたとき、咄嗟に新留さんが合わせた感じだったか。ブリッジ部分をインプロで進めていくときはアイコンタクトがあるけど、のってくると全員目閉じている場面も。練習好きとしても知られていますが、もう身体にたたっこまれてるんだろうなあと思った。

「Joan of Arc、ハタチ。おめでとうございます! 我々も十歳なんです。ハタチと十歳じゃあ、ねえ……僕らもあと十年は続けたいんでがんばっていきたいです」。頼もしい!

後攻Joan of Arc。「JOA20」とかたどられたバルーンがステージ後方に飾られました。かわいい。当方Owenをうっすら聴いていた程度でJOAのメンバー構成もよくわかってなかったんですが、キンセラ弟は今はいないんですね。で、キンセラ兄さんは脱力ヴォーカル脱力ダンス、ふわふわと気持ちのよい音を奏でているかと思えば突然鬼神のようなギターを弾くのだった。よ、読めない! どう展開するか見えない! そういう意味でもスリリング。時間を忘れましたよね……。


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03月21日(月)
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