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I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■Joanna Newsom Japan Tour 2016
Joanna Newsom Japan Tour 2016@キリスト品川教会 グローリアチャペル
うええええん素晴らしかった〜! 前回の来日は日程の都合上UNITのみの参加だったので、こういったホールで彼女のライヴを観るのは初めてです。念願叶った。教会に入るだけでなんだか静かな気持ちになりますよ…殺伐とした仕事のあとで、ささくれだっていた気分がおさまった……。開演前の諸注意もなく、時間になったらすうっと照明が暗くなって始まった。なのに携帯とか全く鳴らなかった。あたりまえのことの筈だけど、近頃こういうのってなかなかない。無神論者であろうとも敬虔な気持ちになる、という場所の効果もあったように思います。
五人編成、メンバーはこちら。ジョアンナを筆頭に全員がマルチプレイヤー。ジョアンナはピアノもキーボードも弾き、ミラバイとヴェロニクはヴァイオリン(ジョアンナが紹介のときに言っていたけどヴィオラもやってたかな?)もコーラスも担当、キーボードはヴェロニク以外全員が演奏。ライアンはギターもバンジョーもマンドリンも。あとカリンバとかも使っていたかな。曲によってメンバーがステージをあちこち移動、カウントはとらず、最初に音を出すひとがコンダクターという感じ。この阿吽の呼吸も絶品でした。
音響はアコースティックとエレクトリック、オンマイクとオフマイクのバランスがうまくとれない場面もあってちょっと大変そうでしたが、中盤には収まってたかな。出処が謎のハウリングが何度か起こり、これは最後迄解決されなかったので残念。メンバー皆が「わたし? おれ?」てな感じで何度もキョロキョロしてたのはかわいらしく映ったけどストレスだったのではないかな。二日目は改善されてるといいー。
女性陣は皆ムームーみたいなカラフルなワンピースでかわいい。ジョアンナはキャミワンピみたいなノースリーブで、暖房が入ってはいるけど天井が高く抜けている会場だし、寒くないのかな? と思う。しかし演奏が進むにつれ、それは無用な心配だと気付く。というのも、グランドハープの演奏は本当に力仕事というか、たいへんな重労働なのだというのがまざまざと感じられたから。前回のUNITは満員のスタンディングで、演奏する姿が殆ど(というか全く)見えなかったのです。今回落ち着いてじっくり演奏を見られたんだけどこれは…どこに力を入れどこで抜くか、それをコントロールするための筋力はどこに必要か、といった技術をしっかりつけておかないとあっというまに腱鞘炎になるだろうな。いや、手、腕だけでなく肩や背中、腰…全身に気を配り、ケアしていないとこれはたいへんだ。というのが素人目に見てもありありと解るのです。
しかも彼女の場合、弾き語りのスタイルなのでずうっと弾きっぱなし。そして一曲が長い。楽曲や歌声の美しさに聴き惚れ乍らも、その強靭な演奏が持続することに驚嘆しきり。そしてその姿はあくまでも軽やかなのです。いやもう、本当にすごい。アスリート、という印象はやはり変わらないままでした。翌日こんなツイートを見つける。「(ツアーは)すっごく楽しい。だって練習しなくてもいいから。家にいるときは練習と作曲で1日が終わる。それを何十年も続けてる」。ハードワークの賜物だよなあ……ひたすら聴き入り、拍手をおくる。
新譜ではますますケイト・ブッシュみたいになってきたなあ…と思っていた歌声ですが、ライヴで実際聴いてみると結構違う印象。はっとしたのは、ロングピッグスというかクリスピン・ハントの声にすごく通じるものがある! 喉の奥から出すような/喉を締めるような発声、高音の丸み、語尾の唄いまわし。途中で気付いて声あげそうになったよね……クリスピンの唄い方好きなひとは合点がいくのではないかしら。誰か両方聴いてるひと知らせてー! やークリスピン、今では隠居状態だから飢えてるんですよね…マイペースでもいいから作品は発表し続けてほしい〜。
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01月27日(水)
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