ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■BOOM BOOM SATELLITES『FRONT CHAPTER Vol.4』
BOOM BOOM SATELLITES『FRONT CHAPTER Vol.4』@Shibuya CLUB QUATTRO
久々『FRONT CHAPTER』、ゲストは石野卓球! そりゃアガる。5分程遅刻したのだが開演時間過ぎてるのに入場が終わっておらず、整理番号の呼び出ししてた。おいおい卓球をFA扱いかよ、どうした。
と言う訳でフロアに入るなり踊り倒す。ゴリゴリミニマル、トライバルリズムパターンだけでグイグイ押す場面も。声ネタが色になる〜! と言えば、終盤ブンブンのチャックDネタをぶっこんでたような…気のせいじゃなかったら嬉しいな。
さてブンブンさん。基本は三月のワンマンと同じセット。「VANISHING」を抜いただけかな? あとちょっとだけ曲順が変わったか。キャパがEX THEATERとは全然違うので、音の鳴りも全然違って聴こえた…と言うか、聴き方も変わると言うか。EX THEATERでは空間全体の鳴りを、今回は音のひとつひとつを聴いていた感じでした。あとあれだ、EX THEATERのときはいろいろと何か変わっているところはないか、大丈夫か、と思い乍ら観ていたところがあったので……今回は細かいところに注意を持っていけた。
そしたらまー、「FOGBOUND」で使ってる音のパーツ、かなり更新されてたんですね。うっすらなんか違う…とは思ってたけどようやくどこがどう、てのが判ってきた。リズムパターンがまず全然違うがな! 16から8にしたくらい違う、間合いの妙。この辺りはyokoさんとのやりとりで仕上げていったのだろうな。あと「ONLY BLOOD」って最初に聴いたときはどこのNINじゃと思ったもんだが、曲は育つ。と言うか中野さんは曲を育てる。この曲のブリッジパターンやモチーフは結構前からあって、NINの前の出番(サマソニ09)でそれを使ったときには度胸あるなと思いましたし(笑)、「DISCONNECTED」では「Starfuckers Inc.」まんまかい! と思ったものですが、今回はもうNINを連想するところはなくなっていた。そのかわり「FOGBOUND」のアウトロで「Rez」は思い出した…なんだろうこれ。サンプリングとはまた違う、彼らが今迄聴いてきた音楽や影響を受けてきた音楽が、いい具合に消化されてきていると言うことかな。今のブンブンの曲は、ブンブンにしか成し得ないものになっているように思った。
あと「MORNING AFTER」なー。この曲、当時中野さんが「川島くんの声は綺麗を通り越す感じがするときがある」みたいなこと言ってたんですよね。ちょっと具体的な言葉を思い出せないんだけど。音源だとそこんとこ顕著で、怪鳥音と言うかキエーみたいな声がうっわ怖! てか言い方悪いけどキショい! と思いつつ病みつきになってアルバム中いちばんリピートして聴いてた曲なんですが、今回声含めてますます純度が上がってる感じがして。抜けがよいと言うか。
「STAIN」をライヴで聴けたのが嬉しかった。ノイズ含めたザラリとしたバックトラックに、澄んだピアノと川島さんのファルセットが重なる瞬間のカタルシス。続けて「STAY」、と言う流れも美しい。以前にも書いた気がするが中野さんは泣いた赤鬼みたいなところがあって、お客をもてなしたくてごはんとおやつをてんこもりで出す子って印象があるんですが(…)近年はその手札を出したり引っ込めたりするバランスがいいように思います…って偉そうなこと書いてすみませんね。エレピの手弾きが増えたことにもその要因があるように思う。ピアノは情緒を喚起出来る音色を持っていると言うことと、その残響を聴かせる配慮。心情的な部分も大きいように思う。以前は小数点単位のズレも許さん的な空気があったものね。
心情と言えば、ここんとこ中野さんも川島さんもライヴを楽しんでる感じが伝わってくるのが嬉しい。あんなに笑顔が出るライヴなんてね。川島さんの顔がとてもいい。いやもともと男前な方ですが…体調も関係するのだろうけど、このひと顔に浮腫みが結構ハッキリ出るじゃないですか。ここんとこ見てる限りではそれがなくてスッキリした顔になっている。前向きに考えられる。あとやっぱり面構えが変わった感じがします。
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05月20日(水)
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