ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■Jamie Cullum Premium Stage
Jamie Cullum Premium Stage@Billboard Live TOKYO
最新作『Interlude』はスタンダードナンバーのカヴァーを主に構成されたものでしたが、それに沿った企画ライヴと言うことかな?「Premium Stage」の来日公演です。一年に二度もジェイミーが見られるとは! 嬉しい! 1st setを観ました。
で、どうプレミアムかと言うのは会場に着いてから知りました。今回全く前情報入れてなかったので、入場してまず典型的なビッグバンド配置になっているステージに「???」となる。始まってみればジェイミーがヴォーカルに専念し、ピアノを他のプレイヤーにまかせっきりの曲が多い! ヴォーカリストとしての魅力が全開でした。他にたとえようがない全身音楽家。ピアノを弾いたり叩いたり乗ってステップを踏んだり(笑)、痛くないのかとこちらが心配になる程、自分の身体も叩きまくって音を出す。全ての音を演奏に注ぎ込む彼に長年虜なのですが、彼の声、そしてヴォーカリストとしての技量は本当に素晴らしい…と改めて噛み締めた次第です。
ホーンは日英(他の国のひともいたかも)混成、つれてきたメンバーと現地調達(笑)のメンバーの十三人。リハもそれなりにやったと思いますが、この手のジャズの方たちは毎日が本番のようなものなので全く問題なし。ソロも自在に入れてらっしゃいました。そして普段のジェイミーのステージはセットリストがなく、ジェイミーの気の向くままに始めた演奏にメンバーがガッツリ合わせていくと言うコンビネーションを必要とするものですが、今回はセットリストがあったようです。
とは言うもののキューを出す前後のイントロ、アウトロ、曲間はいつもどおりのフリーダムっぷり。スーツでビシッとキメて(でもやっぱり靴はスニーカーですよん)スタンドマイクで唄う姿(後述レポートの写真参照)はなんだかよそいきな雰囲気(七五三…とは……モゴモゴ)でしたが歌声は貫禄たっぷり。このギャップ! そして唄い乍らの登場(最初は姿が見えず騒然となる観客たち)、曲が進むにつれだんだん少なくなる服(最後の方ではシャツも脱ぎたい! とパンツから引っ張り出して暴れておりました。おなかが見えて客席から「あわわ(笑)」と声がとんでいた・笑)、マイクから離れて地声を客席の隅々に迄届かせるその姿はやっぱりジェイミーなのでした。ピアノに飛び乗ったときにはフロアが「キター!」状態でしたね。客席テーブル迄降りてきて、置いてあるおはしでグラスを叩いて唄いだしたときにはもう会場中大ウケ、大盛り上がり。そのままフロアを練り歩き、差し出されるプレゼントを受け取り、女性ファンの手をとりキスしと大忙し。その間ずっと唄ってる。そして唄い乍ら退場していったのでした。
前回オーチャードホールの公演ではピアノに乗ったり客席を練り歩いたりしたことを怒られちゃったみたいですが、今回は大丈夫だったかしら。終演後ピアノにスタッフが集まっていたのを見て「お、おこらないで…のびのび好きにやらせてあげて……」と思いましたよ……。かしこまった席でも素晴らしい演奏を聴かせられる地力のあるひとですが、観客としてはこういう場で気のむくままに動いてくれると胸がすく思いだったりもします。会場側にも都合があるでしょうし、そこらへんは難しいところですね。
はージェイミーのライヴはいつも素晴らしい。音源も勿論大好きだけど、音源だけでしか彼を知らないひとは、演奏する姿を見たらビックリするだろうなあ。そしてきっと虜になる。
・Jamie Cullum Concert Setlist at Billboard Live, Tokyo on November 18, 2014 | setlist.fm
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その他。
・ネクタイが長いのがかわいい。いや、ネクタイが長い訳じゃなくてジェイミーがちっちゃいんだ(笑)ベルトの下迄きちゃうのねーかわいいねー
・ピアノ弾くとき演奏し乍ら椅子の高さをなおしてたのがかわいい。ひとつのステージで複数のプレイヤーが同じ楽器を演奏するのってこういうとこ地味に大変ですよね。でも演奏し乍らってとこがジェイミーらしいね! ライヴの流れをとめないね!
・開演前食事してるとき「(カトラリーだけじゃなく)おはしも出てくるとこがいいねー」と話してたんだけど、それが楽器として使われるとは(笑)
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11月18日(火)
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