ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
[648431hit]

■BOOM BOOM SATELLITES『TOUR 2014 STARTING OVER』
BOOM BOOM SATELLITES『TOUR 2014 STARTING OVER』@Shibuya CLUB QUATTRO

昨年やる筈だった『EMBRACE』ツアーの仕切りなおしとも言える今回のツアー、タイトルも“STARTING OVER”です。果たして現在のモードでバンドのアーカイヴを振り返る内容でもあり、とてもよいライヴでした。いやまじですごくよかったよ!個人的にもこれ迄ブンブンのクアトロに縁(運)がなく、過去対バン含め二回チケットとっていたのに行けなくなると言うことがあったため、そういう意味でも今回は嬉しかった。

入り口付近に「プレゼントボックス(誰宛か明記してくださいとの注意書きあり)」があったことに驚き、独自照明をクアトロに持ち込んでるとこにおおっとなり、若い子が多いことにほおおとなり。そーだよなあ今となっては彼ら、自分のこどもでもおかしくない年齢の子らと対バンしていたりするのだものなと変なところで感慨に耽る。今回のツアーにはブンブンのメンバーとスタッフ、ライヴ会場来場者でフォトアルバムを作ると言う企画があり(TOUR 2014 STARTING OVER PHOTO ALBUMS)ライヴ中は撮影フリー。先日書いたようにフロアでスマホがぺかぺか光ってるのは好きではないんだけど、バンドの企画ならまあそれもよかろうもんと言う感じ。と言うか、まあその…川島さんのことを考えてしまって。思い出アルバムを作るのもいいかも知れないなとも思ったりするのでした。

勿論思い出づくりだけではないだろう。と言うのもこの企画、NINでも同じようなことをやっていたから。年々音作りから活動内容から、すっごくNINを意識してるなあと言うかそのまんまと言うか(笑)とにかくすごく研究しているなあと感じるところが増えてきている。これは周知で、両方好きなひとは間違いなく気付く…一目、一聴瞭然です。本人たちがそのことを明言しているかは、インタヴュー等フォローしきれていないので判らない。そういえばこないだのNINの三日目、川島さんをお見掛けしました。NINとトレント・レズナーは、ブンブンのふたりにとっていいモデルなのでしょう。

面白いのは、それをパクリだと揶揄する気にはならないところです。他のひとがどう思っているかは知らないけどなあ…ほんとよく研究してるなと感心してしまうし、うまいこと消化してる感じがする。そしてやっぱりこれが大きい、川島さんの声。それこそ初期は川島さんの存在意義についてなんやかや言われたバンドですが(以前面と向かって「このバンドヴォーカルいらないんじゃない?」と言われたことがある)、今では彼の声がバンドに不可欠なものになった。ひとつのバンドを聴き続けていくと言うことは、その変遷を見ていくことでもある。悲しいこともあるけれど、長く見てきたからこその驚きや嬉しさもある。

で、この日のライヴ。あまり視界がよくないときに、ひずませたベースの音が聴こえてきた。あれ、なんか初期っぽい音だな…よくよく見ると中野くんがスタインバーガーを使っている!前述のようにNINを意識したギターやピアノの音質、コード進行にこのベースの音が加わるとかなり新鮮。ブンブンは常に既存曲に手を加え続けるバンドなので、これはまた面白いことになってきたなどと思う。「Moment I Count」を始め、『PHOTON』以降の曲も一周まわった感じがする…またすごい横でのれるようになってる。

…なんてことを思い乍ら聴いて踊っていたら…「Push Eject」やった!!!!!だああ!!!!!素で叫んだよ。


[5]続きを読む

03月18日(火)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る