ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『あいちトリエンナーレ 2013』
『あいちトリエンナーレ 2013』
2010年は辛いことが沢山あった年だった。精神的に最悪だったとき出掛けて行った前回のあいちトリエンナーレはとても楽しく、自分にとってある意味癒しや励ましにもなった。それでなんか恩義みたいなものを感じていてですね…(笑)。街に存在するアートと言うものの位置づけにとても好感が持てたことも、また行こうと思った理由です。パフォーミングアーツのプログラムも好み。ボランティアのひとたちとの交流もいい思い出でした。それは今回もそうだった。
前回は日帰りだったので、今回は一泊してゆっくりすることに。実はあいトリとは別に、最近お気に入りで通販もちょこちょこ利用しているロシア雑貨店リャビーナへ行くと言う目的もありました。カフェもあるって言うしー。昼前名古屋に到着、真っ先に向かいます。日曜日は定休日だそうだし、行くなら今日しかない!ウキウキして地図で調べた場所へ辿り着く。おお、古い雑居ビル…ソ連ぽい……(ラブ)急なせまーい階段、落ちないようにとそろそろ三階へ。ドアに張り紙。
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10/11(金)〜16(水)はロシアに仕入れ出張のため、実店舗、商品発送ともお休みをいただきます。
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……………いきなり心が折れた。臨時休業については調べてなかった。
しかし長者町会場のすぐ近くと言うか、エリア内なんですよここ。無理矢理気をとりなおして奈良さんとこへ行くことにする。
■長者町会場
奈良さん率いるTHE WE-LOWS!WE-LOW HOUSEにはカフェも併設されてます。まずはここでお昼ごはん。コシバ食堂とのコラボ、コシバカレー(鶏肉とかぼちゃのココナッツカレー)おいしかったー。ギャラリーへ入り、ボランティアのおっちゃんにいろいろ説明してもらう。奈良さんの恩師の肖像作品が展示されているとのこと…山本容子、有元利夫作品が!有元作品をここで観られるとは…ふいうちで泣きそうになった、やばい。有元作品、大好きなのだ。
さてうろうろ。前回来たとき探検気分だったこのエリア、今回も廃屋や店舗内に展示されている作品を探して歩く。ちっちゃなビルの階段を上っては下り、店舗の階段を上っては下り。う、うんどう……。建物込み、街そのものが作品。楽しい。
アートラボのモニタに映し出されていた、ブーンスィ・タントロンシンの『Superbarbara Saving the World(スーパーバーバラ世界を救う)』に見入る。このときは1エピソードだけだと思っていた。
それにしても天気がいい。そして暑い。十月中旬でこんな目に遭うとは。
■白川公園エリア/名古屋市美術館
誘導されて裏口から入場。迷路か。美術館外の公園にも作品が点在、観て歩く。予約制の藤森照信作品『空飛ぶ泥舟』に乗り込んで行くひとを、周りのひとが記念撮影。むちゃ揺れてる、怖い!でも面白そう!こどもも楽しそう!撮影OKのエリアも多かったので、携帯+スマホでバンバン撮られてましたね。しかし撮るだけ撮ってさっさと場を離れて行くひとも多く、ううむと思う。
歩く歩く。灼ける灼ける。帽子持ってくればよかったよおお。
■納屋橋会場
ボーリング跡地をそのまま利用しているこの会場、雰囲気ともども前回来たときすっかり魅了されてしまった場所です。今回もいちばん長い時間いたなあ。映像作品が多く、暗闇が心地よい。
フルで何度かリピートしてしまったのはミハイル・カリキス&ウリエル・オルローの『地底からの音』。閉鎖になった炭鉱の元労働者たちが、その跡地に立つ。サッチャー政権(時期的にそうだろう)により切り捨てられた産業、働いていたひとたちはもう年老いている。しかし彼らのツラ構えの魅力的なこと!数十年も前に出て行った(追い出された)職場の音を、彼らは記憶を頼りに声で再現する。発破、蒸気、警報、機器の轟音。
・Sounds from Beneath a project by Mikhail Karikis | a video by Mikhail Karikis & Uriel Orlow
会場のサウンドシステムから発せられた音の迫力、素晴らしかったです。
音と言えばニラ・ペレグの『安息日 2008』も印象的だった。ひと目でラビと判るこども、おとなたちが安息日に向けて街を閉鎖して行く。そのフェンスを引きずる音。
・Artis Video Series: Nira Pereg(ダイジェスト)
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10月12日(土)
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