ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『大友良英 サウンドトラックス』
『大友良英 サウンドトラックス』@Shinjuku PIT INN
盛況でございますー。入場前ちょっと入り口の扉が開いたとき「潮騒のメモリー」が女声ヴォーカルで聴こえてきてどよめきが起こる。キョンキョンの声じゃなかったと思うけど誰だ!?アンコールで判明します。この日のメンバーは、G:大友良英、Tp:佐藤秀徳、Tb:今込治、Acc:大口俊輔、Key、Har、Cl:近藤達郎、Pf:江藤直子、B:かわいしのぶ、Drs:芳垣安洋。
『あまちゃん』サントラ中心のライヴ、と告知されていたためか、普段とちょっと違う雰囲気です。メンバーが入場してきたら黄色い声がとび、大友さんが芳垣さんと顔を見合わせる(笑)早速一曲目に「あまちゃん オープニングテーマ」。「キャーーー!!!」ジャンプして踊りだすお嬢さん、フロアがあっと言う間にノリノリです。演奏終わるとキャーとかヒューヒューとか、「よしひでー!」とか声が飛ぶ。大友さん「なんか…ピットインとは思えない……」「いつもと違う……」。その後はなんて言うか、大友さんのそういう反応を面白がって、敢えての声がポンポン飛んでました(笑)。2ndセットも歓声で迎えられた大友さん、「よしひでって呼んでいいのは両親だけ!」「よっちゃんって呼んでいいのはおばあちゃんだけ!」なんて応えてた(笑)。
『あまちゃん』サントラ中心、大友さんのツイートによると全18曲。ここで告白するとわたくし『あまちゃん』を九割方観ていません。土曜に家にいたら観るくらい…あのーいちばん悪い例ですが、twitterでの実況TL読んだ時点でもう観た気になっているアレですよ。あらすじに加えあまちゃんファンの方々の愛溢れる解釈やらツッコミ込みで読めちゃうので、それを楽しく辿ってあーあまちゃん面白かった(んだね)!とそのまま日々が過ぎていく…あかんわー。でもまあいいや(いいのか)。
と言う訳で大友さんはサントラ仕事いっぱいしてるんですが、ご本人の普段の活動同様それらはギターソロからビッグバンド迄編成も参加メンバーも多種多様。レコーディングメンバーが全員揃い、完全再現の演奏をすることはなかなかありません(人数多い+ジャズのひとだと毎日のようにどっかに演奏しに行ってるのでスケジュールを合わせるのが難しい)。なのでサントラのライヴ、となると「どんな編成であの楽曲を演奏するのかな?」と言う点も楽しみのひとつになります。今回のTp、Tb、Cl三管のアンサンブル、すごくよかった!かわいい!当然ソロはおまかせで、二度と聴けないインプロ的な展開も多くとても楽しかったです。
明け方迄この日用の譜面起こし(アレンジあるしね)をしていたと言う大友さん、憶えのない注意書きを見つけて狼狽えていたのも面白かった。「“予感”て書いてあるけどこれ何だ?…まあいいや、予感って感じでやってくださーい」だって(笑)。そうそうアレンジと言えば、宮沢賢治の「星めぐりの歌」がすごくよかったなあ。チェリストだった賢治が書いた曲、と言われてもピンとこなかったんだけど、演奏が始まって即気付く、これ細野晴臣の『銀河鉄道の夜』にも入ってた!賢治の作曲だったんだー。「当時の作曲手法がこうだったのか、賢治自身の感性によるものか判らないけど、譜割がすごく変わってるの。現代用に書き換えました」とのこと。
「昨日渋さ知らズが『あまちゃん オープニングテーマ』やったんだって?」と大友さん。三回も!とフロアから声がかかりまたもや芳垣さんと顔を見合わせる。「渋さの曲ってことになったりして」「そのうち『音楽:渋さ知らズ』ってテロップになるんじゃない?」なんて言って自分たちでウケていた。しかしやりよるな渋さ(笑)。曲間におおともっちの楽しいトーク+楽曲解説。『あまちゃん』関連は撮影裏話も聞けました。オフレコの話もかなりあり…書いていいかなってとこだけ以下おぼえがき。
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・『あまちゃん』以外にやったのは「胡桃の部屋」「その街のこども」「blue」「スタントウーマン」
・一曲入魂「blue」が素晴らしかったよ!感涙!カーヴを曲がるとぱあっと光る海が眼前に拡がるかのような!
・芳垣さんのドラムで瞬時に表情が変わるなあ、急にテンポ上げたりするときの
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06月02日(日)
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