ID:43818
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by kai
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■『東京福袋』
東京芸術劇場リニューアル記念『東京福袋』@東京芸術劇場 シアターウエスト

東京芸術劇場のリニューアルオープンを記念してのショウケース(詳細はこちら)。吹越満、山田広野、近藤良平、3軒茶屋婦人会出演の回を観ました。

トップバッターは吹越さん、挨拶もなしにいきなり出てくる。無愛想な振りして「こんにちはー」「神経質なもんで(と台の位置をなおしたり)」「NODA・MAP初日なのにこっちを選んでくれて有難うございます」とボソボソ言いつつ自らセッティング。その後「5秒後に真っ暗になります、3秒後すぐ明るくなります。5、4、3、2、1、はい!(パン!と手を叩いて暗転)」、そして本編。ぎゃー格好いい、ユルさと鋭さのギャップがたまらーん!

ソロアクト『スペシャル』でやった、吹越さんの右脳と左脳と身体能力がいっぺんに観られる「稽古が必要な大変な作品」と「稽古が必要ない楽な作品」の二本を披露。坊ちゃんとアルゼンチンババアがキッチンでダンス・ダンス・ダ〜ンスのネタ大好きだったので嬉しかったー!いやもーこれホント面白い 。こちらが「稽古が必要な大変な作品」な訳ですが、そうだよ難なくやってるようだけど、吹越さんには背後の映像は見えていないんですよね。すごい緻密、ちょっとズレたらパー。スタッフクレジットに映像操作の方(富所浩一さん)の名前が出ているのにも納得です。「稽古が必要ない楽な作品」はワンアイディア、カサカサ傘袋を繋げたものをフーフー吹いてどんどん伸ばすネタ(この説明で解るのか)。じわじわくる笑いの前者とドッとウケる後者、ショウケースとしてもお見事。

当日配布のパンフレットに「私は『福袋』というものに『中に何が入っているのか分からないがその膨らみに値段の割にお得感を抱き購入するのだけど結局ガッカリする』というイメージを持っている。この『東京福袋』はとても親切だ。ガッカリされてもこちらの責任は多分小さくて済む。」なんてコメントしつつ、しっかり練り込んだものを素っ気なく出してくるひねくれっぷりも素敵です。去り際もらしくてよかった!12月の『ポリグラフ』が楽しみです。

続いて『山田広野の活弁天国』。何故このラインナップに山田さんが入ったのだろう…おーもりさんがインディー作品に多数出演していた頃、それ絡みのイヴェントによく一緒に出ていたので、こちらには馴染み?がありましたが。十年くらい前から見てはいる訳ですが、佇まいが全くと言っていい程変わらないわー。今回も後ろ髪が伸びてる以外には衣裳から何から全く変わっていない!映画の作風も変わってない!(笑)それにしてもここで松蔭浩之の結婚披露宴用映像作品を観られるとは思わなかった……。

十分の休憩を挟み近藤さんの『ハレ』、「芸術劇場のオープンを祝う なんやかんやのハレ舞台」。ピアノ演奏に始まり、ブルースハープやリコーダー、ギター、ウクレレ、あとなんだっけ「コンドルは飛んでいく」でよく使われる南米の管楽器もこなす近藤さん多才!間にちょっとだけ踊ったりもしつつ、「さ〜あ今日は踊らないぞ〜」なんて言って客席を沸かせます。途中から松本じろさんが加わりデュオ編成、即興演奏等も。「踊れや」「まだ踊らんのか」なんてボソボソツッコミを入れるじろさん面白かった。最後はユルキメで踊ってくれました。

さてトリの3軒茶屋婦人会『3軒茶屋婦人会的音楽会』。この名義で音楽会てことは、あの三人がゴージャスドレスに身を包んでシャンソンとか唄うのかしら…と思っていた裏をかいてなんとタキシードで登場。ところがあれれ、大谷さんと深沢さんだけですよ。なんだか様子がおかしい。「篠井さんがまだ来ていないんですよ〜!」えええ?


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09月05日(水)
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