ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
[648608hit]

■『アベンジャーズ』(2D)
『アベンジャーズ』(2D)@新宿ピカデリー スクリーン2

まずは2Dで観ました。2Dも3DもあわよくばIMAX 3Dも、吹替版も観る意気込みですがさてどうなる。IMAXシアターは近所にないので遠足プランを練らねばなりません…。

アメコミは『ウォッチメン』『ザ・リーグ・オブ・エクストラ・オーディナリー・ジェントルメン』を読んだことがあるくらい。『シン・シティ』映画版はベニシオが出たので楽しく観た。スパイダーマン、バットマンシリーズは虫食いで観ている程度…アイアンマンやソー、ハルクは観ていない。前述のアメコミにも、彼らは出てこない。なのにーなーぜー今作を観ようと思ったのか〜。ホークアイ役でジェレミー・レナーが出ているからですよ……。

素人がいきなり観て解るものなんだろうか…と、とりあえず各キャラの設定等は予習してみた。しかしキャプテン・アメリカとかは1941年からシリーズで描かれ続けているんですよ…お、奥が深過ぎてキリがない……。ぼんやりと「ウルトラマンと仮面ライダーとゴレンジャーとガッチャマンとヤッターマンとピカチュウとナウシカ(いや峰不二子か?)が一堂に会すと思えばいいのか」と諦めて出掛けていきました。てかちゃんと予習してたら上映期間が終わってしまうわ。以下ネタバレあります。

予備知識なく独立した一本の作品として観てもとても楽しかったです!前述のように門外漢の私でもキャプテン・アメリカやハルクと言ったキャラクターは知っている訳で(そう考えるとこれらの認知度ってすごいよなあ)、ではそのキャラクターはどんな能力を持っているんだろう?どんな性格なんだろう?ってところはストーリーにうまく組み込まれて紹介されていました。トリヴィアを知っていればああ!となる要素も多数挿入されている気配もあったので、復習したい欲も沸く。アクションもCGも、ハリウッド王道娯楽映画のワクワクと楽しさを見せてくれました。

ツッコミどころが多いのもかわいげがあった。敵役のロキが…間が抜けている……。序盤の征服っぷりはまぐれだったのではないかと思ってしまう程その後はすぐ捕まる、すぐボコボコにされる、すぐまんまとひっかかる。あまりのやられっぷりに、段々不憫に思えてきた。しかしどんだけボコボコにされても死なない辺り流石神話の住人ですね。それが役に立っているのか解らないが。極端な話、これソーとロキの兄弟喧嘩ですやん…神様の兄弟喧嘩すごい迷惑!マンハッタンめちゃくちゃ!

その他いろんなところが雑です(笑)。そんなんで解ける程度の洗脳かとか。そんな雑な洗脳にまんまとかかってしまうホークアイはきっと心の綺麗な子!(ひいき)

アベンジャーズメンバーの構成がまたよくて。神様(人外)、科学の力で特殊能力を得た人間(半人外?)、財産を存分に注ぎ込んで作り上げた戦闘装置を装着した普通の人間、訓練を受けた普通の人間と言う、出自も性格もバラバラなキャラクターたち。当然摩擦が生まれます。そのあれやこれやにニヤニヤする。ちょー皮肉屋さんのスターク(アイアンマン)とロジャース(キャプテンアメリカ)のいざこざが面白かった…70年眠ってて浦島太郎状態のキャップに「ピラティスをやればいい。ああ、知らないか」とか言うスタークちょー意地悪!それに対して別話題で「これは解るもん!フン僕だってナウな話が出来るんだぜ」となったロジャース(でもズレてる)に不憫な子…みたいな反応を見せるスタークちょー意地悪!そんなスタークもバナー(ハルク)には優しいのねー。バナーのひっそり暮らしてたのに…て感じもよかったな。

個人的には、ちょっと恥ずかしい衣裳(いやあ…あのてらいのないコスチュームを堂々と着られるってのが……)の、正義感の塊と言うか真面目か!なキャップにググッと好感を持ちました。典型的なアメリカの良心、正統派の正義の味方。一歩間違えばすごいウザい子なんだけど、熱い思いが暑苦しさにならないさじ加減が絶妙。的確な状況判断で采配を揮うシーン、よかったなあ。成程確かにあなたがキャップだ!と言いたくなります。あとですね、彼に関しては以前、森美術館で観たGilles BARBIERの作品『L'Hospice(老人ホーム)』がすっごい印象に残ってて、せつなくなった憶えがあるのです。


[5]続きを読む

09月02日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る