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by kai
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■『南部高速道路』ポストパフォーマンストーク(6/14)
『南部高速道路』ポストパフォーマンストーク@シアタートラム
14日の上演後、ポストパフォーマンストークが行われました。出席者は長塚くん、赤堀さん、司会進行に大堀久美子さん。興味深い話が沢山聞けました。以下おぼえがき。記憶で起こしているのでそのままではありません。
大●今日は初のトリプルアンコールでしたね、観ていたこちらも嬉しくなりました
赤●今日のお客さんは優しかったんだ(と言いつつ嬉しそう。トリプルのとき最初に出てきた赤堀さんの困惑笑顔はよかったわー)
大●ワークショップ(以下WS)含め、どういう風に稽古を進めたのですか?
赤●もうねえ、演出家はどSで、我々はどMで。延々と…ストーリー上渋滞は解消する、と言うのは判っているんだけど、それがいつか、と言うことは設定しないで「何時間後」「何日後」「何ヶ月後」ってエチュードをずっと……
長●(ニヤニヤ)
大●ええ〜…それはまた……
長●去年の4月から何度かやって。エチュードでの反応を見ていって、僕がキャラクターの大枠を決めていきました
赤●いつ迄、どこ迄やるか判らないまま進んでいく。終わったときは新興宗教から脱会したときのような爽快さがありました。泣いちゃうひともいたり、それを見て俺も泣きそうになったり……気持ち悪いでしょ?(笑)
長●「じゃあ○時間巻き戻して」とか「今やったここからここ迄をもう一度再現して」とかもやったね。でもね、30〜40分くらいのものなら完璧に再現出来ちゃうんですよ。これって役者の生理と言うか、役者と言う生き物…の集中力……ですよね
赤●気持ち悪いでしょ?
大●(笑)
長●どこ迄細部を特定するか、も考えました。最初は東名…中央高速とか、具体的に決めていたんだよね
赤●そうするとどこかに嘘が出てくると言うか、それならここも考えておかなきゃ、何か訊かれたときに矛盾点が出るかも知れない、となって。やれることの可能性が狭まるので、その辺りは曖昧にしておこう、と
長●車をどう表現するかもいろいろ試したね
赤●車の形を、こうやって作ってもねえ(ジェスチャー。書き割り?)。最終的には傘になった。超リアリズムで生きてきた男なので、最初は恥ずかしかったですよ
長●THE SHAMPOO HAT(赤堀さんの劇団)はセットから徹底的に作り込むもんね。どれをどこ迄具象にするか、ってのは考えた
赤●食べ物とかね
長●客席も車のシートっぽくして。二人掛け、三人掛けって感じで色を変えて。お客さんも車に乗って渋滞にはまってるんだよって…でも、お客が入って座っちゃうとシートの色がどんどん見えなくなって、結局なんだか判らなくなっちゃうんですよね。あんまり効果がなかった(苦笑)
大●そうやってエチュードで作り上げたものを、ひとつの完結した作品として本番で上演し続けることに関しては。コンディション作りが難しそうですね
赤●勿論役の上で、ですけど、黒沢あすかに啖呵切られたり、安藤聖に半笑いで返されたりすると傷つくと言うか(笑)痛みを感じる自分がいる。その痛みをどう自分の中で解決していくかを考え乍ら、慣れないように。演劇は嘘ですし、お客さんも嘘だと解って観ているけど、そこには実際人間がいて、何かをしている…自身が投影されるのでキツい反面リアリティが出たんじゃないかと
長●そもそも渋滞が一年続くってことがもう嘘でしょう、って話ですしね。いつ渋滞が解消するか判らない中で、体力的にも精神的にも追い詰められる。そのリアリティを大切にしました
赤●起承転結もないような話ですし。いかに嘘を本当にするか、役者の力量ですね
大●観客に話し掛けることについては(観客を渋滞にいるひとに見立て、「大丈夫ですか?」「何か持ってませんか?」等と声を掛ける場面がある)。実際何かくれた方もいらっしゃったとか
長●今日は飴ちゃんくれたひとが…あれは何でした?(そのひとに話し掛ける)のど飴だったそうです。あちらの方も…すみませんねえ(笑)とりあえず、相手が反応する迄話し掛け続けると言うのは決めていました
赤●未來みたいに待ってたひともいたかもね(思い出し笑い)
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06月16日(土)
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