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I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■KYLIE MINOGUE『APHRODITE TOUR 2011』
KYLIE MINOGUE『APHRODITE TOUR 2011』@幕張メッセ イベントホール

大丈夫かな、来日出来るのかな、と日々過ごしていて、クリマンから正式に大丈夫、来る!ってアナウンスあったよーと聴いたとき、嬉しく思ったと同時にどうか無事全行程を終えて無事帰国出来ますように、と思いました。無事やってきて、無事帰る。あたりまえのことだけど、今はそうではありません。

この頼りない地盤の上で過ごす、と言うことが地震知らずの国のひとにとってどれだけ恐怖か。加えて原発のこともある。見えないものだけに警戒心が働くのはあたりまえ。実際この日、カイリーと一緒に来日出演する筈だったアノラークはキャンセルになった。本人の意向かは判らないけど周囲が止めてもおかしくないし、まあ仕方ないよね…残念。

そんな中こうやって来日して、プロフェッショナルな仕事を見せてくれるひとたちのことは本当に尊敬するし、こちらも勇気づけられる。

そーなのよカイリーちゃんバリバリどプロフェッショナルでしたわ。あの凛とした美しさ!舌ったらずの魅力的な声!そんでその華奢な体躯で魅せる身のこなし、その声と確かな歌唱力で奏でられる歌。ぎゃー、ぎゃわゆい!美しい!アフロディーテなんて大層なツアータイトル、カイリーならオッケー!カイリーだからこそオッケー!

しかもあれなのよ絶妙な隙があるの。その隙がまたキュートさを増幅させるんですYo!なんだろ包容力膨満感だとおかーさーん!になってしまうし、凛々しさが全面に出ているとちょ、格好いいけどこわい、になるし、ロリロリバービーを意識しまくると大人の女性が何若ぶってんのよキモーい、になっちゃうんだけど、カイリーはそのどれもが適度。若作りと若々しさは異質なのです。カイリーは溌剌とした大人の女性。大人の女性の優しさ、大人の女性の強さ、大人の女性のかわいさ。そのどれもを兼ね備え、なおかつそのブレンドが絶妙!素晴らしい…なんだこのバランス感覚。自分の魅力を解っていて、それを過信も過小評価もせず、しっかり表現し伝える。それが人間味に溢れていて、心打たれる。そして品のある陽性。ゲイカルチャーとディスコミュージックへの敬意と忠誠心とも言える寄り添いにも感動。こういうのって生きざまから滲み出るものだから、一朝一夕で完成するものではないし、装って出来るものでもない。不遇の時代もありそれを乗り越えたひとの強さと明るさがありました。

いんやそれにしても素晴らしかった、歌……。歌とピアノのみで奏でられ、フロアを敬虔な静寂、それに続く割れんばかりの拍手へと導いたプリファブスプラウト「If You Don't Love Me」カヴァーには涙が出た。

ステージ装置は『Aphrodite Les Folies 2011 Tour』の縮小セットっぽく、なおかつ節電も多少意識したのかも知れないものだったけど、そのシンプルさはカイリーの歌とダンス、フロアとのやりとりと言ったステージングを音楽と人間の力として感じさせるのにひと役買っていた。そこに立っているのは他の誰にも替えられない、唯一無二のカイリー・ミノーグ。日本では、日本でしか観られないものが観られるのだ。

やー、ミッキーマウスじゃないけど、カイリーは世界でだたひとりですよ…そのただひとりが今、日本にいるんですよ…単純なことだけどすごく感動した。とても華奢、ちっちゃい。あの細い身体のどこにあんな強さが?とてもしなやかな美しさ。


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04月23日(土)
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