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by kai
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■『日本映画をリードする二人の天才 PART 1 三池崇史のカオス』その1
『日本映画をリードする二人の天才 PART 1 三池崇史のカオス』@新文芸坐
ちなみに来週のPART 2は『黒沢清 恐怖の系譜』だそうです。
三池監督のトークと、『DEAD OF ALIVE 犯罪者』『殺し屋1』『十三人の刺客』上映。22時半から翌朝6時と言うミッチリさで、あー途中寝落ちするかもと思いきや、あまりの面白さに最後迄ギラギラ。ああ燃えたぎった…最高でございました。初見は『十三人の刺客』だけだったんだけど、『DOA』はスクリーンで観るの初めてだったし、『殺し屋1』はアホ程観てますがやっぱり何度観ても面白いしそのうえスクリーンだし音いいし、寝る暇等なかった。
まずはトークから。聞き手は『映画秘宝』編集部の馬飼野元宏さん。三池監督ってもともと話が上手いし面白いんですが、馬飼野さんがまた聞き上手の転がし上手で、ぶっちゃけた話が沢山聞けました。書いてもいいかなーという部分を箇条書き。記憶で起こしているのでそのままではありません。
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・当時レンタルビデオと言うのは孤独な青少年のためにあった(笑)。『DOA』の頃はVシネ全盛期。竹内力と哀川翔はともにVシネのスターで、彼らが主演した作品は、6,000本出ればヒットのVシネで10,000は出た。なので一緒に出せばその倍になるだろうと(笑)そこからの企画。どちらもスターなので、エンドロールの名前の順番に苦労した。そこが見せ場です(笑・『タワーリング・インフェルノ』でのマックイーンとニューマンの話みたいだな)
・“あの”ラストシーンは、勿論台本には書いてませんよ。あんなラストって知ってたら、撮らせてもらえなかったと思う(笑)。プロデューサー…現場にもプロデューサーはいるけど、そうじゃない出資者のひとたちね、彼らがいないところで予算とスケジュールを詰めて撮影日を三日残して、その三日で撮った。で、試写で見せたら「いいじゃない、面白いね」って。結果オーライ。でも、いつも結果オーライだと思う
・『殺し屋1』は、山本英夫さんの原作の色は極力残した上で垣原のヴィジュアルは変えようと、北村道子と言うすごいスタイリストと組んだ。初めて映画の衣裳、美粧部以外の人間とやった仕事で、以降スタイリストやヘアメイクは映画畑以外のクリエイターと組んでいる。CGも出始めの頃で好き勝手やれた。画としての精度より、こういう画が撮れたら面白いよねって。「良く出来ている」より「面白い」、駄菓子屋みたいな感じでね
・大森南朋は今いい役者になって活躍してますね。このイチ役でもその片鱗が見えてますよ。この映画では××ばっかりしてる役なんですけどね(笑)
・映倫のレイティングについて。『殺し屋1』はエロではなく暴力描写でR18が付いた初めてのケースだったそうですが、以降イチが基準になったそうで、それ以上になると審査規格外(審査適応区分外)、劇場にかけられませんとなる。それが『インプリント〜ぼっけえ、きょうてえ〜』(日本では自主規制R18として単館公開されました。詳細はこちら)
・もともとはアメリカのケーブルテレビからの依頼。怖いの作ってってことで作ったんだけど、提出したらこんなの放送出来ないと言われた(笑)。自由の国だから自由に作っていいって言ったのに!…トビー・フーパーは喜んでたけどね(ニヤリ)。宿した子供を引きずり出すと言う描写が、堕胎を許さない宗教観からも嫌悪されたみたい。でもイギリスでは歓迎されて、ノーカット上映された。キリスト教はヨーロッパの方から来たんだし、こっちの方が厳しそうなんですけどね
・アメリカは自由の国だと言っているけど、実のところその自由と言うのは非常に幅が狭い。ヨーロッパはアンダーグラウンドにも歴史と土壌があるから、その懐は深い。こういう映画を海外に持っていく場合は、ヨーロッパの方が市場と理解がありますね
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03月05日(土)
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