ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『1000年後の南米のエリザベス・テイラー』
菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール結成5周年記念ツアー『1000年後の南米のエリザベス・テイラー』@LIQUIDROOM ebisu
5周年かー。なんだかあっと言う間だなあ。体調悪かったので20:15くらいに会場入り、DE DE MOUSEを途中から観る。これがすごくよくて!しまった、2曲しか聴けなかった……。ツインドラムとKey、Key+Macの4人編成、ブレーンらしき子(後で調べたらこのひとがDE DE MOUSEなんですね)が妖怪のような動きを…妖怪が誰のことを指すのかは察してください。アッパー、キラキラ、泣き笑いなメロディ、多彩な声の素材が強烈なビートとともに鳴らされる。うひーすごくよかった…また観たい。
続いて菊地さんのDJ、ノイズ、オペラ、トライバル、落語、あと近田さんとかエイフェックスツインとかかけたりしてた。ニヤニヤ。
21時過ぎにPTA登場、ううーん、現時点で今年のベストライヴ。『ニューヨーク・ヘルソニック・バレエ』は傑作だと思っていますが、これがライヴで聴く度にますますすごくなっていくと言う…『南米のエリザベス・テイラー』(これは菊地さんのソロ名義だけど)『野生の思考』『記憶喪失学』の楽曲もそうなんだけど。
今回は鳥越さん(b)がむちゃ打って出た、と言う感じで、ソロでもリフ提出でもすんごい動いてました。明らかに今迄とは違うフレーズを大盤振る舞い、ちょっとでも油断したら楽曲自体が崩壊してしまうキワキワ。それに乗ったのが林さん(pf)で、この日のふたりはおおお!?と思う場面が何度もありました。吉田くん(1st vln)もだけど、血気盛んな若者(笑・皆さん見掛けも演奏もクールなんですけどね。しかしこう呼ぶのがいちばんしっくりくる)が走り出すとますます楽曲のテンションがパツパツになり、隠れていた可能性が発掘され、どんどん化けていくのです。曲がいきものになった瞬間を目の当たりにする衝撃。ゲストの林正子さん(sop)も、ちょー難しい上に毎回変わるオケをバックにエネルギッシュな歌を聴かせてくれ、ソロが終わった時わあっと拍手が起きました。おっしゃよく唄いきった!みたいな(笑)。それに応えてガッツポーズをとる林さんやはり男前。登場時には投げキッスもなさって素敵ー!菊地さん曰く「ミドル級チャンピオン」、酷い。立岩潤三さん(tabla)もまた参加してくれ、「国が国なら殺されかねない」クラシックとアラブ音楽を同時に披露。
そんなギリギリの感じだったので、楽曲がグラッとなる場面がちょこちょこあったんです。なんかもーあれよ、新しい展開、リフを与えられたことで曲が暴れ馬のようになってしまい、乗りこなす方も必死、みたいな。「Killing Time」(それにしてもこの曲どんどんBPM速くなってる(笑)それがまた格好いい)の後半、大儀見さんと田中さんのpercの掛け合いから弦4人のリフに戻るところ、バラバラッとなってかなり危なかった。しかしこういう時こそ盛り上がるんだなー。思わず「が、がんばれ!」と握りこぶし。菊地さんアンコールで「楢村さん(2nd vl)がセクシーな衣裳で吉田くんが狼狽してバラバラになりかけましたが」なんて言ってましたが(笑)、その後「演奏者のスキルが上がってきている」とも言っていました。そうなんだよ…あの速さ、あの展開、ハードルどんどん上げてるんですよね。それは今なら出来る、と言う確信があるからで。オペラにポリリズム、不協和音にマンボのリズム。音の怪物が立ち上がる。狂乱のフロア。
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06月09日(水)
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