ID:43818
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by kai
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■『第9地区』『ウルフマン』『塚本晋也大図鑑「鉄男」』
たまたまこの並びになったんだが、みんな身体が変容して「うああああああ〜〜〜〜〜!!!!!」ってなる話だった…しかもみんないい話だった……と言う共通点?が。観に行く前にちょこちょこひとの感想読んだりしてたら、『第9地区』について「『鉄男』を初めて観た時の感覚を思い出した」みたいに書いていたひとが複数いて、へええ?と思っていたのですが、成程と思うところもありました。以下全部ネタバレしてます。

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■『第9地区』@渋谷東急
ぎゃーんなんじゃこの話ー!すごいヒューニズムあふれる話ー!
で、それがうまいことどっちのヒューマニズムにもズッパまりなんですよ…「人道的・博愛的」なヒューマニズムと、「人間さまがいちばんだぜ」と言うヒューマニズム。エイリアンの方が人道的博愛的で、人間さまが王様だぜ〜てのが地球人。
は〜つくづくにんげんが嫌になった…ヴィカス(シャルト・コプリー。初めて観た役者さんだけど妙にいい味出してます)はフッツ〜の気のいいにんげんなんだよ。嫁さんのこと大好きだし、昇進したら嬉しいし、嫁さんの父ちゃんにがんばってるよーてアピールしたいしだからカメラの前ではいい仕事してるよって見せたいし、危険が迫ったら自分を守るために戦うし。で、この自分を守るってのが曲者。無意識な差別意識とかさー。身につまされまくった…(泣)。
で、人間よりも人間らしかったクリストファー・ジョンソンとそのこどもちゃん。ちょういいひと(?)たちだった。律儀に三年後ヴィカスを助けるために戻ってきそうだよ…あんな酷いことされたのに!こどもちゃんがヴィカスになついちゃうとこもかわいかった…あーそれなのにヴィカスあんなことしてー!酷いよ!クリストファーもひと(?)良過ぎ!
まあそこらへんも、エビちゃん皆がそうと言う訳ではなくて、クリストファーだったから、なのかも。
で、エビちゃんになっちゃったヴィカスがクリストファーに似てきてる感じのラストシーンにもジーン。もうっこのラストシーン、こにくらしいわー!にんげんてやっぱり環境に左右されるのかな、それに影響されずに自分を保っていられるひとってのは本当にすごいなーとしみじみ。これはエビちゃんたちにも共通するかな?個人って大事。
そしてヴィカスの嫁さん、いいひとだったー。ヴィカスも元に戻れればいいけどね、でも戻ったら戻ったで大変だよなあ。でも、待ってる嫁さんが不憫だ……。
最初は笑って観ていたが、だんだん泣けてきた……。エイリアンが故郷に戻る迄の話でもあって、流れとしては『E.T.』みたいでもあった。は〜、ジョンソン父子ちゃんと帰れてるといいな……。
いや〜よく出来てんなあ…ブロムカンプ監督ってすごい。

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■『ウルフマン』@渋東シネタワー 4
ベニシオさんが狼男ですよ。メイク要らずとか言うな!変身したベニーはどっちかと言うとゴリラマンぽかったが、あのヘイゼルの瞳がとても綺麗に撮られていて印象的。異形のものになる困惑や悲しみがにじみ出ていたよ!
狼男ってなんとな〜く知ってはいるけど、どういう話かはちゃんと知らなかったのです。『ハウリング』は昔TVでやってたのをなんとなく観た憶えがあるけど、原作?みたいなのは知らなくて。この『ウルフマン』は、1941年の『狼男』のリメイクになるんだそうです。ストーリーはごくシンプル。なので画ヅラのあれやこれやで惹き付ける部分も多くなる。変身シーンの特殊効果や、殺戮シーンのグロさは結構なものでした。
しかしホプキンスも変身するとは思わなんだ…ビックリした(笑)。父と子の対決と言うテーマもあったんですね。劇中劇として『ハムレット』が出てきます、さもありなん。いやー、ハムレットを演じるベニーが観られるとは……嬉しい誤算(?)。コスチュームプレイでもあって、1890年代のファッションに身を包むベニーが観られたのも楽しかったです。

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■『鉄男』@シアターN渋谷 シアター2

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05月08日(土)
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