ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
[649435hit]

■『狭き門より入れ』とか
■うう
パッチョ負けちゃった…。
しかし他の試合は千単位なのに、パッチョ対むすび丸は万単位で票が入っていたよ。記事にもなっている(笑)
・キャラクター選手権2009:いよいよ準決勝!
-----
初顔4体が争ったBブロックでは、まれに見る大激戦が繰り広げられました。武将姿が自慢の「むすび丸」(JR東日本東北・七十七銀行)と、出来たて着ぐるみ「火ぐまのパッチョ」(東京ガス)は、けた違いの票数を争う激烈なデッドヒートに。最後はむすび丸が猛烈な追い込みを見せ、18639票対17718票で逃げ切りました。
-----
ははは、4体って、「出来立て着ぐるみ」って。もうこうなったらむすび丸に優勝してもらいたい、がんばれむすび丸。
肝腎の野球の方は、東京ガスは勝ち進んでいるそうです。試合会場に行くとパッチョがハグしてくれるらしい。ええ、それちょっと羨ましい……

****************

Team申『狭き門より入れ』@PARCO劇場

-----

力を尽くして狭き門より入れ、滅びにいたる門は大きく、その路は広く、之より入るもの多し。
生命にいたる門は狭く、その路は細く、之を見出す者少なし。

新訳聖書『マタイによる福音書』第七章より

-----

パンフレットからの引用ですが、その通りの話です。

Team申は初めて観ました。前回の『抜け穴の会議室』も前川知大さんの作・演出だったんですよね。うーん、やっぱりすごく面白い。世代は違えど、同じような時期から注目され始めた劇作家の中ではいちばん気になるなあ(まあまだまだ観られていないものも多いのですが、現時点ではと言う意味で)…と言うか、作風は全然違うけど、個人的には赤堀雅秋さん以来の衝撃です。選ぶテーマやモチーフ、毒とユーモアのバランス、諦観の中に一瞬見いだす熱、未来に希望を託す賢明さ。そして“記憶”をとても大事に扱っているところに惹かれます。

舞台と言う制限のある場で観るSF(と言っていいかな)としての構成力も見事です。空間が飛んでいるのに一場で見せきるもん。うーん、でもこのひとなら、映像なら映像にピッタリのものも書きそうだなあ…。

で、この手のものって、ちょっとしたズレでとても陳腐で安易なものになったりするのですが、そこは実力派揃いの役者陣がガッツリ見せてくれました。人間のイヤな部分、ダメな部分、愚かな部分。それでも何故か愛されているかもしれない。それは誰から?信じるのは無理だと思っていても、やっぱり信じようとしてしまう。「人は信用するのが仕事」、そういったこと。

以下ネタバレあります、未見の方はご注意を。

コンビニが新世界への入口になっている。世界の更新は3日後。新世界に行けるひとはもう決まっている。旧世界はもって3年、もうダメなのは明白。事情を知っているひとと知らないひと、門番の役割、こぶとりじいさんの引用。

分け隔てなく愛して救うのは無理。絶対に差別がある。そんなことはない、というひともいるかも知れないが、優先順位と言い換えればどうだろう。こどもの命が優先、家族の幸せが優先。生き残ると言うことは命に順位がつくと言うことだ。自分と愛するひと、どちらを選択するか?しかしこの作品には、自己犠牲がどうこうと言うお涙頂戴的な方向には意地でも持っていかないぞという姿勢が感じられた。雄二のようにそれがあたりまえのこととして刷り込まれている、人間の本能に可能性を見出そうとしている。これは「人は信用するのが仕事」に繋がる。だから天野は残る。


[5]続きを読む

08月27日(木)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る