ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『Touch that Sound!』-Day 4 / 中野雅之(BOOM BOOM SATELLITES)トークイベント
國崎:今回参加してくださったアーティストの方には、僕監修のコンピレーションアルバムを作る気持ちで声をかけたんです。SSVRのデモンストレーターということではなく。アーティストに、システムのデモになるようなものをつくってくださいとは絶対いわないことを心掛けました
中野:音楽家はソフトウェアを作るのが仕事なので、ハード面については……このシステムを今後どういうことに使っていくかの可能性も考え乍ら、自分の頭の中で鳴っている音を外に出すために必要な機能が欲しいというだけで
國崎:そうですね。今回参加して頂いた方、皆さん「この機能があるから使ってみよう」ではなく、自分のつくりたいものに必要ない、足りない機能は「あ、これいらない」とどんどん捨てていました

國崎:ところで、各chがフォロー出来る周波数等の説明を受けたとき「ビートのある音楽(だったかな)は難しいでしょうね」といっていたのに、Drum'n Bass調の曲があがってきて驚きました。どうしてこのアレンジにしようと?
中野:サブウーファーがふたつあると聞いてから(ニヤ〜)。D'n'B、そのルーツであるラガマフィン〜ジャングルといった、下で細かいビート、ウワモノはゆったり、というアレンジはいけると思いました。
國崎:システムが活かせる楽曲を作ってきたということですね
中野:この配置だとハウスは無理。というか僕はハウスつくりませんけどぉ(笑)。他のひとはこういうサウンドでくるだろうと考えて、じゃあ僕はそうじゃないものをと。バランスを考えて
國崎:イヴェント全体のことも考えて頂いて。中野さん、そういうバランスよく考えますよね
中野:バランス人間なんです(笑)
國崎:面白かったのは、期間中の土日曜日になると家族づれの方がいらっしゃって。こどもは正直で、アンビエント調のトラックが鳴っているときはすぐ寝る。中野さんの曲がかかると踊り出すんです
中野:へええ
國崎:これは予想外の出来事でした

國崎:システムのアプリケーション的にはどうでしたか?
中野:開発途上ということもあって操作性が……この音をちょっとだけこっちにずらしたいと思っても、ショートカットもないので。このくらいかな? とカンで、マウスで波形を描いていくしかない。undoもないので……(場内ザワザワ)
光藤:ですよね……今後の普及のために、やっていかなければいかないことはまだまだ沢山あります
中野:自分が描いた波形なんてもう、グチャグチャで。他の方のも見せてもらったんですが、性格が出ますね。Corneliusの波形なんて、まー綺麗で
國崎:あんまり綺麗だったんで、Corneliusのトークの日にはスクリーンに映して皆さんに波形見てもらいました(笑)
光藤:チャンネル数によっても変わりますしね。evalaさんがSxSWで作品を発表したときは、576ch使って通路の両側にスピーカーを置いて音の回廊をつくりました

中野:は〜
國崎:今回山口のYCAMや、NYからも見学の方がいらっしゃって。ここに来ないと聴けないもの、から、この環境をどこにでも持っていけるようになるか、ということ迄、SSVRの可能性が期待されていることがわかります

國崎:今後の予定などお聞かせください
中野:今、僕は人様のお手伝いという立場が主なので、言えないことも多いんですが……あ、劇伴はやると思います
國崎:ご自分の作品はどうですか? 僕もですがここにいらっしゃる皆さん待っていると思います
中野:……自分の作品を〜、つ く り ましょう!(おおおと拍手)
國崎:これはうれしい! 本日はどうも有難うございました!

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中野さん退場後に國崎さんからお話。

・川島さんの声が抜けていく様子を聴くなら会場の中心にいると良いです
・先日ブンブンのファンだろうなあという方がいらしてて。いや、分かるもんなんですよ、中野さんの曲を聴きにきたんだろうなあってひと。終わったあと「川島さんの声、わかりました?」と声をかけたらきょとんとしてるので、ここ、この位置でもう一度聴いてみてください! といって聴きなおしてもらったら、そのひと、あああ! って顔真っ赤にされて出てきました

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03月18日(月)
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