ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『BED』
先週上演された『よみちにひはくれない』では、観客は「公演中」のフラッグサインを持ったスタッフに誘導されていた。今作のスタッフは、その気配を極力消そうとしていた。注意して見ると「あ、このひとはそうだな」と思えるひとはいる。トラブルが起きたら即対応出来るような状態で控えつつも、風景にとけこむような存在に徹していた。取材/資料用の映像を撮影するクルーがいたのは少しの安心(保険?)。鑑賞者に立ち入らず、演者と周囲の環境に配慮する。素晴らしい仕事ぶりでした。

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Yono-honmachi Station. Under a sea of umbrellas fragments of the story scatter out onto the street: uncertainty, regret, the paths not taken #BEDtouring Japan @SAF_GOLD @WWconsortium pic.twitter.com/hGlBG9xBLY― Entelechy Arts (@EntelechyArts) September 29, 2018
この黒い傘のひと、実は私なのだった……アルクマが写っている(笑)

・パフォーマンスアーティスト、マリーナ・アブラモヴィッチの悪名高き代表作《リズム0》(1974)│イミシン
「この作品は、自分に好都合な状況下で人は、他人をいとも簡単に傷つけることができることを明らかにし、反撃、防御しない人を非人間的に扱うことが、いかに簡単であるかを示しました。ステージさえ提供されれば、大部分の『正常な』人間は、暴力的になる可能性があるのです」。
スタッフがいたとはいえ、『BED』の演者たちも「観客に何をされるか判らない」環境で一時間を過ごす。恐怖心はあっただろう。ロンドンで上演されたときは警察を呼ばれたり騒ぎになったりしたそうだ。
人間の善性を信じる、信じたい作品でもある

・『背教者ユリアヌス』を見つけた杉原さん、「俺の名前の由来だ(笑)」。辻邦生は9月24日生まれでくにおと名付けられたそうなので、辻氏にあやかってなのか語呂合わせ的な意味でなのかは不明。ちなみに杉原さんの誕生日は9月28日ですって(お祝いで大好きなディズニーランド行ったってツイートしてて微笑ましかった)

・『BED』も『よみちにひはくれない 』も、蜷川さんが観たらさぞ喜んだろうなあ。いや、悔しがるかな。俺もやりたい! って

09月29日(土)
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