ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■猫のホテル『苦労人』、高橋徹也×小林建樹『1972』
・Tateki Kobayashi | Tracks | SoundCloud
頭のなかのおすそわけ、追加されたときに当たるとラッキー。ときどきなくなるんですよね……妄想大河ドラマ『明智光秀』のサウンドトラック「Theme for Mitsuhide Akechi」って曲も以前あったんだよ〜
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さて後攻。Vo/G:高橋徹也、B:鹿島達也、Key:sugarbeans、Drs:脇山広介。ここんとこ不動のメンツ、デカいエンジン積んでるバンド。
(セットリストは高橋さんのブログにアップされたら反映します)
(20160727追記:セットリストは掲載されませんでしたが、高橋さんがブログに当日のことを書かれています)
「以前小林さんのサポートを鹿島さんがしていて、それがきっかけで」。ふたりの共演は[monologue]以来ですかね。オファーを小林さんにかけ続けていて、その度「今はそういう感じじゃなくて…」「まだ……」と断られ続けていたとのこと。ひいーん根気よく声をかけ続けてくれて有難うございますですよ! 高橋さんも行方不明の時期があったそうなので、共感(と言っていいのかは判らないが)するところがあるのだろうか。ブッキングを手間だと思わず楽しんでいるのなら嬉しいことです。「ギターでやった曲をピアノでふりかえるってのをやってましたね。斬新ですね〜」「斬新だけど見習わないでおこうと思います」。そうですか…そうですね……。「僕も変わってるっていわれますけど、小林さんは僕の比じゃない。僕はまだ社会性がある」。バンドの皆さんニヤニヤしてはりますよ。ここに山田稔明がいたら「どっちもどっちじゃ!」ていうね!
それにしてもバンドの状態がよい。腕利き揃いが場数を踏むと、同じ曲を演奏しても聴きどころが増える一方です。鹿島さんは新しい赤いベースでボトムをガッチリ支え、脇山さんとの呼吸もますます自在。ギターとヴォーカルだけのパートで目を閉じていたり、歌詞をいっしょにつぶやいていたりするところもバンマスな風情です。頼りになる〜。佐藤さんはグランドピアノとキーボードを往復し、高橋さんとのハモりも美しく、音の層の厚さに清涼感すら漂わせます。自分でも何言ってるかわからない。
「昨年の今頃は『Endless Summer』のレコーディングも終盤で、他のひとの録音は全部終わってて、ヴォーカルを入れたりなおしたいところをなおしたり、ひとりの作業をしていました」。同じメンバーでレコーディングしているという新譜も楽しみ、どの曲が入るのかなあ。そういえば「海流の沸点」をまだバンド編成で聴いたことないんだ…ぎぎだい……新譜にも入ってほしい……。9月には20th Anniversaryとしてこのメンバー+ホーン(なんとdCprGの高井汐人が参加してる)で『夜に生きるもの 2016』が開催されます。えっちょっと待て、『夜に生きるもの』って半分近く菊地さん参加してたよね。あれを高井さんの演奏で……高井さんのsxで「チャイナ・カフェ」はじめあれやこれやが聴けちゃうってこと?! うひー! 楽しみだよー!
小林さんも呼び込んでのアンコール。[monologue]での山田さんにあたる役割がいないのでひとみしり同士みたいな会話になっていた。今回のタイトルにもなった、お互い1972年生まれという話題も出ず(告知の時点で言ってたから別にいいやってな感じか、単に忘れてたか)、さほどおしゃべりに花も咲かず(笑)。そのうち小林さんが「じゃ、僕の好きな曲をやります」とピアノに向かい、「もういきますか」と高橋さん。弾きはじめたイントロでは何の曲だか全く判らない、端々にあーこのコードなら、リズムなら、といった欠片がちらちらするが、追っていこうとする途端に遠ざかる。予想は諦めて演奏に聴き入る。高橋さんをはじめバンドの皆さんもニコニコして聴いている。演奏はしばらく続き(もはやイントロの長さではない)、やがて高橋さんがマイクに向かう。真顔になる、目を閉じて唄いだしのタイミングを待っている。ここかな? ここかな? 聴いている方はタイミングが判らない……一瞬の間、ブレス、からの〜
あふれ出す想いを 身体中で感じて
走り出す車を 追いかけて行くのさ
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07月08日(金)
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