ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
[648848hit]

■塚本晋也お蔵出し『TSUKAMOTO AMUSEMENT NIGHT』(2000年)
塚:重要です(即答)。この重要さに気付くの遅かったんですよ。て言うか照明がいるって知らなくて(笑)最初の頃は、逆光で室内撮って真っ黒になっちゃったりして、な〜んで真っ黒になっちゃうんだろーなーとか思ってて。中だと暗くなっちゃうからってわざわざ室内のセットを屋外に作って撮影してたりして(爆笑)なーんて手のかかる事してたんでしょうね、照明やればそんな手間もコストもかかんないのにね。気付けよ!って感じですね(笑)。で、いろいろやってるうちに黒澤明さんの作品とか観て「いくらなんでもこれはおかしい、絶対何か光を人工的にあててるだろう!」ってやっと気が付いて。それからすっごい凝りだしちゃって。TVドラマとかで、ただパーンって真っ正面から照明あてただけって画がよくあるでしょう。妙に明るい。あれがね、大っ嫌いなんですよ。『BULLET BALLET』でも、駐輪場で乱闘するシーンがあって。追っかけっこして、乱闘して、銃パンパーンって撃つ、それだけのシーンなのに(照明にこだわるから)すっごい時間かかっちゃって。何日も何日も夜に…駐輪場に柱あったでしょう?あの柱をしっかり撮りたい訳ですよ。きっかり、影とか、デッサン描くみたいに陰影をしっかりつけて撮りたくて。そのまま、ただぽーんと撮りたくなくて。だからすっごい時間かかっちゃって。ワンカット撮るのに照明動かして、チェックして、撮って、またワンカット…って照明ぐるぐる回して。そう言えば『TOKYO FIST』の時に川原くんにさ、「はいカットー、はい照明ー」「はいー」「はいカットー、はい照明ー」「はぁ、はい〜」「はいカットー、照明ー」「あぁあ〜」って、ひっと晩中照明ぐるぐる回させてさ、あの時川原くん「もう、もう出来ません…」って顔をしたんだよね(笑)。ふっらふらでさ「も、もうダメですぅ」って顔を(笑)。
川:あはははははは(笑泣)もう、あの時はね…顔で訴えたんですけどね。
塚:でも、やらなきゃ映画が出来ないから(キッパリ)。「ん?何?」って感じで、「ほらほら、照明」「はやくして」って。あの時はねえ「俺酷いなーっ、鬼だなー」って思いましたね(笑)。

●演技やセリフ回しがとてもオーバーだと思うんですけど…。
塚:(笑)これもアングラの影響ですねー、舞台の勢いそのまま。あと『鉄男』とかは、お金がなくてフィルムが、ホンットギリギリだったんですよ。だから絶対NGが出せなかったの(大笑)NGが出せないプレッシャーがあると、テンション上がるんですよ、すっごい力入っちゃうんですよお(笑)舞台みたいに、アクションもオーバーになるし、セリフも…妙に力入っちゃって(笑)。今日ってあと何やるんですか?『双生児』と『ヒルコ』?あっそうか、双生児とヒルコちゃんなら大丈夫かな。で、次回が『鉄男II』と『TOKYO FIST』と『BULLET BALLET』?はあ〜、(シネアミューズのスタッフに)いい組み方しましたねえ(笑)。これが『鉄男』、『鉄男II』、『BULLET BALLET』だったらもお〜グッタリでしょうね、キライになっちゃうかもしんないですね、「うわあああー!」「ぎゃー!」みたいのばっかりでね(笑)。

●気の早い話ですけど、次回作の予定は?
塚:あ〜…『BULLET BALLET』と『双生児』にかなりエネルギー注ぎ込んじゃった所があって疲れちゃって、しばらくは…。プランも沢山あるし、いろいろお話も頂いてるんですけどね。ずーっと前から言ってる『悪夢探偵』ってのもやりたいしね、『鉄男アメリカ』もいい加減…ずーっとやるやるって準備はしていたものの、やっと「これだ!」ってアイディアが出たんですよ。あのね、空飛ぶ鉄男空飛ぶ鉄男ってずっと言ってたけどどうやって飛ばすかっていいアイディアが出なくて。最初はジェット機と同化しちゃってとか考えたんだけど、それは違うだろう、面白くねえなって思って。で、思い付いたってのが、こう、怒りのエネルギーがパン!と発射されるんですよ、それが下に向かったら地下に潜っちゃうんですけど、上に向けたら飛ぶんですよ。最初は本人もワケわかんなくて「うわああ〜!」とかって言ってるんだけど、だんだん自分でコントロール出来る様になっていくの。で、実際にどうやって飛ばすかってのは、川原くん達が考えるの(笑)。
川:ええ〜!?

[5]続きを読む

05月07日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る