ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
[647644hit]
■SMASHING PUMPKINS ROCK INVASION 2025
そう、結構若い子がいたのです。ビリーが「Young fan, New fan」いうてた(そして「Old fan」といわれる私ら)。しかもさビリーその若い子らに「僕らを見つけてくれて有難う」っていったの! そんで「昔からのファンも有難う」って!!! そんですごく深いお辞儀をしてさ……。往年の曲と今の曲に分け隔てなく接した若い世代は来日を願っていたし、バンドと同じ時間を過ごした世代は半分諦めつつも、いつか再びと来日を待っていた。そんなリスナーが一緒にライヴを聴ける幸せよ。
かつてスマパンの曲を求めるオーディエンスに「今を生きることが出来ないのか?なぜ過去を生きなければいけないんだ?」と叫んだビリー。あれから20年も経って、自分の成し遂げたことを過去だと意固地になる必要はないと思っているかな。過去は財産でもある。自分が創りあげたものはエヴァーグリーンなのだ、と受け入れていればいい。Black Sabbathのカヴァーを披露したとき、7月のサバストリビュートライヴで子どものようにはしゃいだり子どものようにはにかんだりしていたビリーを思い出し、あなたが愛するサバスの楽曲も不朽だよ、スマパンもそうだよと思う。
と感動しつつも、ビリーのスモック(といってしまう)のボタン、サバストリビュートのときは紫だったよね(勘違い、靴が紫だった)。スマパンのときは赤なのね。細やかな拘りがかわいらしいわ〜などと思っていた。そしていちばんの謎、Berlinの「Take My Breath Away」カヴァー。トップガンのあの曲! タイトル思い出せなくて帰宅後調べた。しかもハンドマイクでカラオケ(つってもバックは豪華生演奏だが)。何? 何なのこのコーナー? 今でもわからない。このコーナーは今ツアーで欠かさずやっているようで、ハンドマイクで唄い乍らステージ上を練り歩くビリー、絡まれてハイハイと相手するイハ、というおもしろ動画が連日のようにSNSにアップされている。今日も日本のどこかでビリーがカラオケを……想像するだけでニヤニヤしてしまう。
といえば、「Ava Adore」でもビリーはハンドマイクで唄ったんだけど、ちょっと袖に引っ込んだあとタオル(?)を被って出てきたのが面白すぎた。「Ava Adore」MV(大好き)のイメージでゴスシスターコスプレ? といい方に解釈しようとしたけどジャミラに見える。後日マリス師に「カオナシみたいだった」といわれそれだ! となりました。これも何だったんだ……。ビリ公は終始ご機嫌で、「Mayonaise」前にイハと漫談したりしてた。ビリーの「(イハが)武道館に立つの25年ぶりだって。あのときと比べてどう?」というフリに「It's better.」と答えたイハに大歓声が飛びました。てかイハ「Yes, I do.」を連発しててそれもおかしかった。
真面目な話(?)もしよう。演奏はやはりジミーが帰ってきたのが大きい。歴代ドラマーには感謝しているけれど、スマパンのドラムはジミーだなとしみじみ……あのスネア、あのツーバス、あのタムの多さと手数の多さ、にも関わらずヘヴィーでハードなオルタナサウンド。これがあってこそのスマパン。「いろいろあってもビリーが手放さないのがよくわかった」といってる方がいたけどホントにね……一度は解雇したくらいだったのに。ジミーこれからも頼むよ! クリーンでヘルシーでいてください!
そしてある意味驚いたのはギター3本のバランスがかなり均等だったこと。以前はビリーのギターだけ格段に音デカかったもんな。イハのトリッキーかつ的確なリフも、キキのアグレッシヴなコードもちゃんと聴こえる。このギター3本で「Cherub Rock」や「Jellybelly」や「Stand Inside Your Love」のリフ鳴らされてみい! 漲るわ! 最高でした。キキの存在感もいい効果。フライングVの似合うこと! ビリーたちより二世代くらい下なのかな、若くて勢いがあるギタリストがいるのっていいね……開演前にファンサしたり、会場にピックを隠したから見つけてね! とサプライズを仕掛けてくれたり、SNS経由でツアーを楽しんでる様子を伝えてくれるのもうれしい。武道館のあとでプロポーズされたそうでおめでとうございます! お幸せに!
[5]続きを読む
09月17日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る