ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■おかえり維新派屋台村
……少ない! 時間が足りない! 売り切れるの早い(まあこれは仕方ない)! 山芋ミルクスープは? バターからあげは? タピオカサンドは? と懐かしのメニューを探しましたが見つからず。いやいやこれだけのお店が残っていたというだけでもねえ、もうねえ(涙)。その後SNSでモンゴルパンは『森、道、市場』にも出店してると知る。フェスにも出てるのかー!

綾門優季さんの「どんなに巨大なスクリーンが家にあって維新派の過去の映像をいつでもみれるとしても、屋台村を招くことは出来ないし、焚き火を囲んで歓談することはできない」というツイートに頷くばかり。どなたか存じませんが企画してくれたひと本当に有難う〜。寒い! 旨い! 楽しい! あっという間に時間は過ぎて、「10時で終了でーす」の声に渋々会場をあとにしたのでした。名残惜しい。

翌日は雨のなか『透視図』の上映が敢行されたそうで(中止だろ〜と他所へ出かけてしまい帰宅後知る。無念)、寒いやら濡れるやらでやんややんやだったそうです。感想検索したら寒い! べしょべしょ! といいつつ皆うれしそうなの。それもすごい野外の維新派よな……。

維新派、終わったのだな。

一人が夢想する舞台に、あれほどの人が集まり、あれほど巨大に実体化し、あれほど見事に消え去ることは、もうないのだろう。

まあ、ないのが普通だ。

あの日々が、奇跡だったのだ。 pic.twitter.com/mGqzuj6rQr— 乗越たかお (@NorikoshiTakao) October 24, 2016
『アマハラ』が終わったときの乗越たかおさんのツイート。これ今でも忘れられないんだけど、ちっちゃな奇跡が起こりましたね。出来ることならまた会いたいです。

日比谷に出現した屋台村は、沢山の人の邂逅の場となりました。上映会は、当時の風景や感情を思い起こす人も多く、また初めて観た方は屋台村の存在により、時と場所を越え維新派の世界に触れていただけたと思います。再演とも再現とも違う、名付けようのない場にお立合いいただきありがとうございました pic.twitter.com/59VxMTJGFa— 維新派 (@IshinhaOfficial) May 27, 2025
「再演とも再現とも違う」、幻のような四日間でした。

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おまけ。音と匂いに誘われて、なんか面白そうなことやってる〜と立ち寄ったお客も結構いたっぽかった。仕事帰りのスーツのひととかインバウンド客とかね。いい光景。そこでひとつ印象的なことがあった。

ライヴ中、映美さんがふたりづれのお客に「どこから来たの?」と訊いた。答えはかの国。自分を含め、その場にいたひとたちが揃って息を呑んだように感じた。一瞬の間のあと映美さんは「そう、ではひとこと!」と声をかける。返ってきた言葉は「Love & Peace」、拍手が起こる。Peaceという言葉がどこへ向いているのか、何に対してのPeaceなのかは正直わからない。しかし属性ではなく個人としてふたりと向き合った映美さんに頭が下がる思いだった。「他者と共にある集い方」、「来るべき災厄に備える私たちの未来への“リハーサル”」はこういうところに宿っていたように感じた。

05月23日(金)
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