ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
[647729hit]
■『バースデイ・パーティ/天国の暴動』
思うのは、ニックたちにも青春があったんだなあということ。バースデイ・パーティは青春だったということ。皆音楽と詩の才能があり、鋭い知性と繊細な心の持ち主だった。それらがドラッグやら何やらが原因で立ちいかなくなっていく。仲良しの友達から始まったバンドが壊れていく。青春が終わる。バンドの儚さ、人間関係のせつなさ。ひとはこうして大人になるのかも知れないけれど、その過程で失うものはとても大きく、取り返しがつかない。そしてこんなギリギリの状態だったバンドが鳴らす音は、とてつもなく美しく獰猛だった。それこそ天国で暴動が起こるかのように。
楽曲を知ったときにはもう存在していなかったバースデイ・パーティ。その背景を知ることが出来、とても有意義な作品だった。「バッドシーズの前身、若く狂暴なバッドシーズ」というイメージだったが、バースデイ・パーティにはローランドとトレイシーがいた。あの5人でしか成し得ない音を奏でるバンドだったのだ。
しかしニック、最後の来日から27年(ヒィ)経つけど彼の映画はコンスタントに日本公開されますよね。『NICK CAVE/20,000 DAYS ON EARTH』もちゃんと映画館で公開してくれたもんね。配給さん有難う……と、ここでふと思ったがグラインダーマンってもうやらないのかなあ。
-----
バースデイ・パーティのドキュメンタリー、面構えの悪さが気になっていたトレイシー・ピューが極悪人すぎて。しかし彼こそリズムの要だったことがメンバーの証言でよくわかった。ドラッグに深入りしすぎていない頃の曲の方が好きだが…後期のライブ映像は凄まじい。解散の呆気なさも何だか納得できる。 https://t.co/zowJld3hdT pic.twitter.com/UF1MGNbUtl— 荒野政寿(クロスビート) (@Crossbeat_JP) May 2, 2025
荒野さんが通路挟んで隣の席でした(にっこり)。
で、この画像見て思い出した。最初にこのジャケット見たとき、なんでこいつがこんなフロントマンみたいにジャケットに載ってんだよと思ったんだ(ヒドい)……というかそもそもは私にこのCDを貸してくれた会社の先輩(バッドシーズもこの方に教えてもらったのでした。お元気かしら)がそういったんだよ(笑)。「ニックがバッドシーズの前にやってたバンドっていうから買ったんだけど、届いたとき返品しなきゃと思ったよ、レコード屋さん商品間違えたんじゃないのって!」って。
ことほど左様にトレイシーの存在ってずっと謎だったのだが、今回ステージ映像を観て、“バースデイ・パーティ”のイメージを率先して体現していたのは彼だったのかなあなんて思ってしまった。他のメンバーはクレイジーなステージに疲弊していたし飽き飽きしていた。最後の最後迄“バースデイ・パーティ”だったのは彼だったのかも知れないな
ブリクサも終盤出てくるよ。バースデイ・パーティの末期(…)になるともう普通にスタジオにいる(笑)ニックが例の出会いの話してました、「世界でいちばん美しい男」のとこはカットされてたな! シネマートの力入った場づくり最高!
[image or embed]— kai (@flower-lens.bsky.social) May 3, 2025 at 1:00
ブリクサと出会ったことがバースデイ・パーティの終わりを早めたのかもなあとは思いましたね。遅かれ早かれ、ではあるが
05月02日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る