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I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■KYLIE MINOGUE『TENSION TOUR 2025』
スタンド席だったので早めに入場(上階に辿り着く迄がマジで長い)、ぼんやりアリーナを眺める。通常のステージの他に、センターステージがありますよ? どうやって移動するんだ? 地下を走るのかな? フライング(SHOCK)とか? いやいや無茶な。なんて話をおやつ食べ乍らダラダラ話しつつ、まだかまだかとずっとソワソワ。アリーナにドレスアップしたひとが続々入場してくる。開演時間から10分程遅れて暗転、大歓声。そこからは! もう!! 怒涛のヒットナンバーメドレー、ハウシーなダンストラックつるべ打ち、衣裳替えのインターミッションもショウアップ、センターステージでのバラード&リクエストコーナー、往年のハリウッドを彷彿させる映像からのクラシカルコーナー、そしてラヴ&ピースの大団円。泣いて笑って唄って踊って、あっという間の2時間弱!!! 筋肉痛は二日後(加齢)!!!

衣裳は6パターンだったかな、シーンが変わるごとに衣装替え。シルバーのマーメイドドレス、真紅のセットアップ(ワイドパンツ。ツナギだったかも?)、ヴァイオレットのセットアップ(キュロット……今はスカンツっていうの?)、大きなスリットが複数入った白のドレスと黒のドレス、そして黄色と黒の幅広斜めストライプのカットソーにキュロット(スカンツ?)。前半はパンプス、後半ニーハイブーツ。どちらもピンヒールだったかな。颯爽と歩き、颯爽と踊る。この体幹の強さよ……!

構成は5つのアクト+アンコール。「Lights Camera Action」からメドレーとダンスで一気呵成にたたみかけるオープニング、総勢10名(だったかな)のダンサーの見せ場をじっくり作るショウ仕立てのパート、「The Loco-Motion」からフロアを練り歩いて(!!!)センターステージへと移動し、オーディエンスと親密な時間を持つ心震えるパート、サスペンス仕立ての映像(真夜中にベルが鳴り、窓外のビルボードには「TOKYO」の文字が!)からクラシックな魅力溢れるショウパート、そして愛に溢れた、そこには愛しかない、世界にただひとりのカイリーが、世界にただひとりだけのラヴァーズたちに愛を届け、またの逢瀬を祈りつつ去るフィナーレ。

「The Loco-Motion」はラヴパレードだった。カイリーを先頭に、ダンサーとコーラス隊の一団がフロアにやってくる。会場中が大狂乱。リクエストを募り、センターステージにいちばん近い一群からカードを受け取る。アコギを抱えたバンドメンバーを呼び寄せて……演奏されたのはなあんと「Turn It Into Love」!!! どよめき!!! あれですよWinkの「愛が止まらない」desuyo!!! 盛り上がった割にシンガロングが鈍かったのは、日本人というか日本にずっと住んでると日本語詞の方が浮かんでしまうからですよね……「JIN、JIN、JIN、感じてる〜」って出てきちゃうのよ! ごめんよ!!! いや〜しかしレア…いいもの聴いた……帰宅後SNSを見て知ったのだが、開演前に「『Turn It Into Love』をリクエストしましょう!」とパステルレインボーカラーのカードを配っていたひとたちがいたとのこと。感謝感謝。

ビックリはそれだけでは終わらない。センターステージを囲むオーディエンスに花を一輪ずつ配った(!!!)あと、そのなかのひとりに「あなたの名前は? あなたに唄うわ」と「Where the Wild Roses Grow」を唄ったんですよ。キエー!!! ニック・ケイヴとのデュエットのあれ!!! 邦題「野ばら」!!! 最の高!!!!!

リクエストと「野ばら」は、このツアーでは恒例のコーナーだそうなんだけど、「愛が止まらない」はレアもレアよな……。終盤「I Should Be So Lucky」(あーいしゅびそらきーらーきらきらきー☆よ! 野太い声のシンガロングが響き渡ったわよ!)をやってくれたのもさ……たまにしか来ないから日本ではむかーしの曲もやってくれる。そのサービス精神に感謝しつつも、このひと最新曲もずっとヒットチャートを賑わせ続けているんですよね。これって本当にすごいこと。ゲイカルチャーへの敬意、ディスコ/クラブミュージックへの愛情と矜持は不変。いつでも最新型で、いつでも変わらない。それがカイリー・ミノーグ。


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03月12日(水)
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