ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
[647704hit]
■『密輸1970』
70年代のファッション・メイクも素敵でした。チュンジャとジンスクがスーツのジャケットとパンツをとっかえっこして着てるのとか、木の実ナナみたいなウィッグとか(ここでふと思ったが、ナナさんのあの髪は地毛なんだろうか)。海女たちが職業柄かショートヘアで、それが皆似合ってて素敵だったなー。一度聴いたら忘れられない70年代の歌謡曲も満載。チャン・ギハによる劇伴も、いいさじ加減のレトロミュージックで気持ちよかったです。
キム・ヘスがチュンジャ、ヨム・ジョンアがジンスク。大人の女性(ふたりとも50代)が活躍する作品というのもいいね! オップンはコ・ミンシ。『モガディシュ』では野心家の参事官役だったチョ・インソン(次作『HUMINT』でもスンワン監督とのタッグが決まっているそう!)が、今作では密輸王。仕事に熱心な税関係長が実は……という二面性を見せゾッとさせてくれたキム・ジョンス、とにかく小悪党な成り上がりパク・ジョンミンも見事。ていうかエンドロールで名前出る迄あいつのことをジョンミンさんだと気付かなった私の目は節穴…いや、出会いが『ただ悪より救いたまえ』だったからさ……全然違うじゃん! てか観る度違うじゃん! 演技の天才といわれるだけのことはある、ホント巧いよねこのひと!
胸が熱くなるマリンクライムアクション(!?)シネマでした。また観に行こっと。
-----
そうそう、舞台挨拶付きの回に行ったんですよ。マスコミが入らない回だったので、アットホームな雰囲気で楽しかった。
公式では9年ぶりに来日(プライベートでは来てたよね)したスンワン監督(黄色いスニーカーかわいかった!)、コンビニでパンを買いました〜とか短い自由時間を楽しんでおられたよう。「(単館とかではない)大きなシネコンの大きなスクリーン(新宿ピカデリーではいちばん大きいとこだった)でこうして舞台挨拶出来るなんて」と仰ってた。いやいやこちらもうれしいです! インソンさんの役は当て書きだって。ヒュ〜。
「僕が生まれ育った70年代は貧しくたいへんでした。その時代を描ければと……」とスンワン監督。苦労人だもんね。同世代なのでいろいろ思うところがありました。密輸品、日本の製品が多かったよねってか日本からの荷物だったし……ていうかそもそも海女たちが働く海を汚染した工場だって日系企業絡みなんじゃねーのとも思い(チッソの例があるもんね)。当時の大衆歌謡も監督自身が選曲されたそうです。
あちこちで話題になっていますが、インソンさんとスンワン監督のやりとりは漫才みたいでした。家も近所で、兄弟みたいな関係だそうです。次回作も楽しみ。通訳さんが訳す前にドッカンドッカンウケるインソンさんファンのお姉さま方に尊敬のまなざし。韓流カルチャーを長らく支えてくれている彼女たちのおかげでこうして舞台挨拶が観られる。
-----
・密輸 1970┃輝国山人の韓国映画
いつもお世話になっております。水中スタントの役者さんも掲載されているのがうれしい。ていうかチャン・ギハ、音楽だけじゃなく出演もしてたの? 明洞のおしゃれな男役だって。気付かなかったよ〜リピート時に確かめよう……と思ったら、カットされたシーンらしい↓
・팬들도 모르게 '밀수'서 통편집 굴욕당하신 분┃삶은영화
『ファンも知らないうちに「密輸」で全編集 屈辱を受けた方』←このタイトル(笑)
(試写会で映画を見たとき)「見逃した? と思った」だって。
ご本人のinsta(クリックするとリール再生されます)。メイキングに入れて〜
・アイパッチの兄さんはチョン・ドウォンという方なのね。ええ〜全然雰囲気違う! 『哭声』とか『密偵』にも出てるじゃない……。ゴリゴリにアクション出来る方でシビれた!
・“俳優たちがお互いを信じて頼れる場を設けることが大切”ー『密輸 1970』リュ・スンワン監督インタビュー┃SCREEN ONLINE
[5]続きを読む
07月13日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る