ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『東京イヴニング』
サウンドチェックはしたけど事前リハはしてない。登場してそれぞれ音のチェックをして、いつの間にやら始まってる。カウントもなし。一箇所だけ、ブレイクのタイミングで棚沢さんがカウント入れたんだけど、その前後がズバッと合う。これにはシビれた! 文字通り音で火花が散るかのよう。棚沢さんの動きとドラムの音が一致しないぞ? と思ってたらD島さんが出してたり、今の音の主が見つからないぞと探したら窪田さんのエフェクターだったりと、この音今誰が出してる? と探す作業もまた楽し。聴く方も必死。各所にD島さん印の音や、窪田さん印のコード展開が浮かび上がる。棚沢さんヘッドフォン外したけどその方が音の揺れに対応出来るのかな。横山さんはずっとニコニコしてるけど、表情と全く一致しないフレーズをポンと入れてきたりするのでスリリングだな。
てか90年代のライヴではフロッピーディスク(!)使ってたよねーなどと思い出す。お寿司屋さんみたく並べてD島さんが「へいらっしゃい! どれにしますか?」なんていってゲストにリズムパターン選ばせたりしてさ。「いつも誰がどんなネタ持ってるかって探り合いだったよね。終わるときのサインは指3本出すって決めてたけど、まだだ、まだ終わらない、お前まだネタ持ってるだろ! ってケンカになったりして(笑)」とD島さん。以前窪田さんが「このバンドの正しい見方(聴き方)は、いちばん困っているのは誰かを探して、その苦しんでる様子を見て楽しむこと」といっていたのですが、もはや誰も困ってない。どんなネタを出されてもニヤニヤして音のやりとりをして、そのうち爆発的な重奏が生まれる。居合のような静と動。
当時から腕利き、バカテク、ツワモノという言葉がついてまわるバンドでしたが、熟練というものはかくも凪を生むものか。どなたか神々の遊びといってましたが、ホントそんな感じ。いやはやお戯れを。
Gak Satoさんがミラノから帰国中ということで、後半の2曲参加。楽器を置く場所が他になく、D島さんの真後ろにあるDJブースに陣取る。よってアイコンタクトも一切なし、全員が耳と、気配を感じ取って演奏する。その格好いいこと! D島さんが「次はポップで行こう」といった後の展開がめちゃアヴァンギャルドだったり、しかしそれが妙に耳触りがよかったりして、ポップという定義と解釈の奥深さに感じ入ったり。
D島さんが「この歳になっても音楽で生きていけてうれしいし有難いこと」っていっててしみじみした。「そうだね」と窪田さん。「次は誰かいないかもね!」なんて笑ってたけどやめて! 元気で長生きして!
いやーそれにしても窪田さんのあの音、あのカッティングをこんなに間近で聴けて観られて幸せだった。自分以外の音に対する判断と反応の早さ、選択に次ぐ選択、その選択を引き出す蓄積の多さ、それを出音する技術と応用力……あの正確さ、あの強さ、あの美しさはこうして創られているのかと感動するばかり。演奏に真摯で、普段とステージ上の言動に差異がなく、ハコのスタッフに対するふるまいも誠実だったのを目の当たりにして、そのことにも改めて感動したわ……。前述のD島さんの「この歳になっても音楽で生きていける」という言葉とともに、『ミッドナイト プリーチャー物語』を思い出しまたもしみじみしたのでした。テクニコ版も勿論持ってますよ……ってか市場に出回ったの500枚だけってマジ!? 名盤なのに!!! 譲りたくないものがあるのなら譲らなくていい。自分の信念を貫き通すその強さ、一度も裏切られたことがありません。ずっと心の師匠です。
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D島さんやさしーねー。その叫んでた泥酔者、微笑ましくもあったが終盤あまりにも無礼が過ぎた。久しぶりのライヴだったのに興醒め。酒に呑まれたらダメ。周りもとめろ。
#Hao のLive行った〜!
外苑前から道に迷う感じが既に懐かしの #インクスティック
メチャ混んでるクラブも懐かしかった笑
大好きな先輩達の変わらぬ演奏に
私は彼らに育まれたパンクな精神を
消して忘れちゃいけない!
と思ったね。感謝🙏
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01月28日(日)
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