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I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『猫と、とうさん』
監督がこの映画を撮ろうと思ったきっかけは、猫を愛でる夫の変化を見たことだそう。人間が猫に優しくする。人間が人間に優しくする。お互いを思いやり、お互いが生きやすいように社会を整えていく。それは生きもの全般に優しい環境を作ることにもなる。地球だって生きものだ。猫が世界を救う、あながち夢物語ではないのかも。そう信じたいだけでもある。あとは時間との闘いだ。さて、間に合うか。“peace, love, Empathy. I LOVE YOU, I LOVE YOU.” カート・コバーンの遺書を思い出してしまった。

上映中、あちこちからちいさな笑い声。猫たちは笑顔を呼んでくれる。そしてきっとラッキーも呼んでくれる。そうそう、猫たちのゴロゴロ音がめっちゃ聴けますので、音のいい&デカい映画館で観るのがオススメです。ゴロゴロ音、聴いてるだけで鎮静効果ありますよね。エンドロールに出演者(猫)のinstagramアカウント名が列記されていたのにもニッコリ。青い鳥を追放したXは、悪意と声の大きいものだけが力を持つようになってしまった。せめてinstaでは、過去の画像や動画が予告なく消されることなく、猫と飼い主たちが平穏無事に暮らしている様子がシェアされ続けることを願ってやみません。

・日本版予告編

“ゴールキャット”キーズの両手上げポーズが最高。ティーザーでこのポーズに何!? となって観るのを決めたのでした

・【映画】『猫と、とうさん』 名ドキュメンタリーを6匹の猫と三池崇史監督の映画が支えた!? マイ・ホン監督インタビュー 【伊藤さとりのシネマでぷる肌‼】┃GLOW Online
「N.Y.で路上生活していたデヴィッドは、彼を支援している人から映画が彼の助けになるのではと、向こうからアプローチが来た唯一の人。(中略)これ以上作品に彼を入れる余地がないのと、当時想定していた映画のスタイルに合わないと感じていま(し)た。」
「だけど、デヴィッドと知り合って何とか彼をこの映画に入れたいと感じてそこで2020年が来て大きく変わりました。それゆえに映画のテーマも元々は明るい軽い映画にしようって思っていた出発点からかなり異なるところに着地しました。当初7人の男性を決めていて、この7人以外にもコロナ禍ゆえに辞退するっていう人が出てきたのでデヴィッドを入れる余地ができた。」
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これは意外だった、映画はデヴィッドを中心に構成されているようにすら感じていたので。そしてここで三池監督の名を見るとは、しかも『オーディション』!

08月18日(金)
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