ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『不思議の国の数学者』
音楽への道を諦め受験勉強を続ける女子学生のその先はどうなったか分からない。この子はかなりのキーマンで、人嫌いの警備員の懐にするりと入り、学校の不正やクラスメイトの潔白を証明するため策を練る。裕福な子にも悩みがあるという役割を担っているのだが、振り返ってみればこの子が抱える問題はひとつも解決していなかったような気がする。不登校が続いてテストも受けていない。学校には残れたのだろうか。音楽は辞めてしまったのか。母親との関係は改善したのか。どれも描かれず終わっている。ラストシーンで数学者を訪ねる子たちのなかに彼女の姿があったか確認出来なかった。あの子はどうなったのだろう? ストーリー展開の小道具にされていたような印象があって、少し残念というかここも切ないところ。
数学者を演じたチェ・ミンシク、流石の演技。眉間の深い皺と、バサバサのまつ毛という両極端なチャームに苦悩と幸福が刻まれる。幸せになってほしい……好きなだけ数式を解くといいーと心から思いました。キム・ドンフィ、チョ・ユンソの高校生コンビも爽やかでよかったな…ひねくれてなくて眩しかったわ。
数学が利用されるのは軍事に限らない。オープニングの美しい映像で表現されるように、人々の暮らしを便利に、豊かにするために役立っている。ちょっと『ガタカ』っぽさもあり、希望を持てる終わり方。余韻がいつ迄も残る、沁みる映画でした。
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・輝国山人の韓国映画┃不思議の国の数学者
いつもお世話になっております。配役からプロフィール、他の出演作品迄辿れるのホント有難い
「πソング」とトレイラー。ほろり
・不思議の国の数学者[試写会日記]┃eHills Club
「それ(好不調があること)が野球なので。そんなことを気にしていても仕方ないですし、人生の方が大事ですから。野球ぐらいで落ち込む必要はない」
WBC期間中、ダルビッシュ有投手の言葉。こういう引用、映画が公開された時期を感じさせるもので好きなのです。
数学と音楽の関係についての話にも、詩的なものを感じる
ところでシネマート、ポーグス公式(!)のアイリッシュウイスキー呑めるわよ pic.twitter.com/m7GbMaWvzq— kai ☁️ (@flower_lens) May 1, 2023
呑めるひとは是非! 混沌とした場づくりが魅力♡のシネマート、今は上映中の『食人族』ディスプレイがすごいです(笑)
05月01日(月)
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