ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
[647769hit]
■『モガディシュ 脱出までの14日間』
全てが今に繋がっている。スンワン監督は、いつも断絶された人々の融和と平和を祈って映画を撮っているように思う。
それにしても隙がない映画だった……。あるとすれば犬がCGっぽかったところなんだが、これも三池版『13人の刺客』における牛のようなものかなと。敢えてニセモノっぽくして、生身の動物は傷付けていませんよという気配りに思えてしまう程でした。
-----
・輝国山人の韓国映画 モガディシュ
いつもお世話になっております。「家族をひとり残していかなくてはならない」といった北朝鮮大使館のひとの役者名(ハン・チョル)がわかってうれしい。車に乗り込んで手を出したけど握手してもらえなかったひとね。あとインソンがソマリア軍人にギャンギャンいってたことを通訳したパク・キョンヘ(厚底眼鏡のひと)もいい味出してた
・映画「モガディシュ」—その時代背景—┃一松書院のブログ
・映画「モガディシュ」—脱出その後—┃一松書院のブログ
twitterでハン・トンヒョンさんが紹介されていたブログ。貴重な資料が沢山読めました。ひとりが亡くなったのも史実だったんだな……。大使による手記も出版されているとのこと。読んでみたいな、邦訳、出ないかなあ。
改めて脚色の巧さにも気づかされる。車の台数減らしてるとことか。史実通り6台だったら脱出シーンが弛緩したかもしれないな
・ソマリア内戦での脱出劇――リュ・スンワン監督は“衝撃実話の映画化”にどう立ち向かったのか?【「モガディシュ 脱出までの14日間」インタビュー】┃映画.com
「この事件そのものがドラマチック、すでに豊かな要素を持っているので、より簡潔に、そしてドライに物語を展開させてもいいと思いました。」
「私は結局のところ、映画というものは、最初から最後まで“人物”だと思っています。観客が『自分の知っている人だ』と感じる人物を創造することが、私の目標だと言えます。」
「観客の期待値に応えることだけを考えて映画を作れば、観客は予想通りに進んでいく物語をありきたりだと思って失望する。かといって、観客の期待値から大きく外れてしまうと、観客は戸惑ってしまいます。つまり、期待と裏切りのバランスをどう取るべきか。それが私にとっては毎回、大きな課題です。ありきたりではないけれども、共感を得られるバランス地点を探すことが大事なのです。」
あろこういう画角に弱いんで。左右対称でいて違う道に帰っていくのねという pic.twitter.com/ANyX30tcXf— kai ☁️ (@flower_lens) July 20, 2022
あろ→あと。空港でのひきの映像、各々の迎えの車へ向かう大使たちの後ろ姿と表情。表立って別れの挨拶も出来ない。
思えば『ベルリンファイル』のラストも違う道を行くふたりだった。スンワンや〜
・1986年のアジア大会、1988年のソウル五輪の時期って、バレーボールをいちばん熱心に観ていた時期だったのでしっかり記憶に残っている。ホドリかわいいよね、歴代五輪マスコットのなかでもいちばん好き。ミーシャ(夏のモスクワ五輪、冬のソチ五輪)も好きです。はー、こういうかわいらしいマスコットでさえ国策に利用されていると考えるとつらいですね
(20220804追記)
・[단독] "모가디슈 총성 속, 남북은 함께 태극기 흔들었다"
(・[単独]"モガディシュの銃声の中、南北は共に太極旗振った"┃papago サイト翻訳)
韓国大使ご本人のインタヴュー、貴重! 当時撮影した写真も掲載されています。
イタリア大使館迄の距離は車で10分…10分であんな目に……。
映画との相違点もわかります。
「北朝鮮側の関係者たちに転向を勧めたことはない、イタリア大使館側にもこれらの転向の可能性を言及しなかった」とのこと。
畔柳ユキさんのツイートから知りました。有難うございます! 畔柳さん、近年は韓国カルチャーのお仕事もされてるんですね
07月20日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る