ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■高橋徹也 バンドセット・ワンマン『友よ、また会おう 2019』
で、体調(便宜上体調と書く)がいいと持っていたアイディアを実践してみる。それが悉くうまくいく。結果聴いたことのない音世界が現れる。ペダルスティールとギターの、聴いたことのない絡みには興奮しましたねー。あの低音フィードバックの使い方、初めて聴いた気がする。これも、「何この音?」と在処を探したらギターからで驚いた。既存の楽曲のレンジが次々と拡大されていく。歌詞がより鋭く届くうえ、もともとの表現力から歌のなかの世界がヴィヴィッドに、そしてスリラーのように迫ってくる。ある域を超えると畏怖すら感じます。客入れのBGMはThe Smiths。ブリティッシュロックへの敬意をベースに、高橋さんにしかつくれない音が風格すら漂わせて響きわたる。

それにしても「犬と老人」は毎回ハッとさせられる。あの歌には世界の全てが入っているかのようだと普段から思っているけど、この日は「残酷な出会い」ってワードに改めてショックを受けた。あの歌詞の流れにそうした言葉を、あの箇所に入れるかね……。

来年リリースの新譜について宮下さんが「あのね、すげえいいですよ」(なんかもー早く聴いてほしくて仕方ないって感じだった)といってフロアが湧いたんだけど、それを受けた高橋さん、「そうでもないよ」っていったんですよね。照れや謙遜もあったのかもしれないけど、まだまだ出来ることがあった、アイディアが溢れて仕方ないけど一枚のアルバムのフォーマットには納めきれなかった、というニュアンスにも受けとれました。新譜のタイトルは『怪物』。自分のなかの怪物に気付き、それを自在に操れるようになってきたという自負の顕われかな。

といいつつMCは通常運転。ジェスチャー込みの「イケメンを俺が隠す」(drsがvoの真後ろなので)発言にはゲラゲラ笑いました。「鼻が出てる気がして不安になって」「そればっか気にしてたんで(アンコールのとき)Tシャツに着替えるの忘れた」。CLUB Queにはデビュー当初から出演していて、当時はローディーがいたんだけど「『いや、いいです、自分でやります、自分そんなんじゃないっすから』なんていってた」。今は自分で搬入してる。「今だったら全部やってもらうのに〜。もっとお金持ちになってる筈だったんだけど、そういうチャンスはあったんだけど。でも自分でけもの道を選んだんで」、という話もよかったなー。頑固に、自分のやりたいことを曲げずに来てよかった。そう本人が思えているのって素晴らしいことだ。

来年は脇山さんはtabacojuice、宮下さんもPHONO TONESを再始動するとのことで楽しみも増えた! はー『怪物』楽しみだな。ライヴでは音源がまだ出ていない曲をいろいろ聴けているけど、そのなかからどれが入るのかなー。よいお年を!

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(20191211追記)
高橋さんが当日のセットリストをツイートしています(1、2)。ホントだ「新しい世界」めちゃめちゃ終盤だわ。いやーそれであの声…鬼に金棒……。鹿島さんがアップライトベースを弾いたのは後半『ベッドタウン』からのナンバーが続いたところですね。
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01. 怪物
02. ハロウィン・ベイビー
03. チャイナ・カフェ
04. 人の住む場所
05. グッドバイ グッドバイ グッドバイ
06. 鏡の前に立って自分を眺める時は出来るだけ暗い方が都合がいいんだ
07. The Next Song
08. 音のない音楽
09. 曇ったガラス
10. 世界はまわる
11. 悲しみのテーマ
12. かっこいい車
13. 夜明け前のブルース
14. 笑わない男
15. 大統領夫人と棺
16. 新しい世界
17. 醒めない夢
18. Open End
19. 犬と老人
encore
20. 真っ赤な車
21. 友よ、また会おう
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12月06日(金)
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